ナショナルズがブルペン補強 シムズを1年300万ドルで獲得
2025.2.20 09:43 Thursday
ナショナルズがブルペン補強に動いた。日本時間2月20日、ナショナルズはレッドソックスからFAとなっていた右腕ルーカス・シムズと1年契約を結んだことを発表。地元紙「ワシントン・ポスト」のアンドリュー・ゴールデン記者によると、契約条件は1年300万ドルだという。ナショナルズはロースターの40人枠がフルに埋まっていたため、シムズ加入の枠を空けるために、トミー・ジョン手術のリハビリ中の右腕メイソン・トンプソンを60日間の故障者リストに登録している。
現在30歳のシムズは2012年ドラフト1巡目(全体21位)指名でブレーブスに入団した元有望株で、2017年にメジャーデビュー。先発投手としては大成できず、レッズ移籍後はリリーフでの起用が中心となり、2021年に47試合、2023年には自己最多の67試合に登板した。メジャー8年目の昨季はレッズとレッドソックスで合計58試合に登板して49回1/3を投げ、1勝6敗1セーブ、16ホールド、防御率4.38、49奪三振を記録。与四球率が3年連続で5を超えており、制球面に不安を抱えている。
シムズはナショナルズ移籍について「ブレーブスでプレーしていたから、よく知っている地区だ。ワシントンDCの街は好きだし、今回の移籍によって、たくさんのチャンスをもらえると思う。知っている選手も何人かいるし、一緒に野球をするのが楽しみだよ」とコメント。デーブ・マルティネス監督は「彼の速球は90マイル台中盤から後半に達する。スライダーも非常にいい。カギは四球を減らすことだね。我々はそれを手助けできると思う」と語り、シムズのポテンシャルを最大限に引き出すことに自信を示した。
60日間の故障者リストに登録されたトンプソンは27歳の右腕。2021年途中にトレードで加入し、2023年には自己最多の51試合に登板したが、昨年3月にトミー・ジョン手術を受け、今季中の復帰に向けたリハビリを進めている。