アストロズが元有望株ブレンダン・ロジャースとマイナー契約
2025.2.20 10:25 Thursday
アストロズがロッキーズからノンテンダーFAとなっていた元有望株ブレンダン・ロジャースとマイナー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。ロジャーズは2015年ドラフト1巡目(全体3位)指名でプロ入りした元トップ・プロスペクト。ちなみに、この年の全体1位はダンズビー・スワンソン(現カブス)、2位はアレックス・ブレグマン(現レッドソックス)、5位はカイル・タッカー(現カブス)が指名されている。かつての有望株が新天地アストロズで復活を目指す。
現在28歳のロジャースは2019年にメジャーデビュー。2021年に102試合で15本塁打を放って頭角を現すと、自己最多の137試合に出場した2022年にはDRS(守備防御点)22という素晴らしいフィールディングを見せ、ゴールドグラブ賞に輝いた。ところが、さらなる飛躍が期待された2023年は左肩の故障で開幕から4ヶ月以上の長期離脱。復活を目指した昨季は135試合に出場し、自身2度目の規定打席到達を果たしたものの、打率.267、13本塁打、54打点、OPS.721と平凡な成績に終わり、二塁の守備でもDRSとOAAがどちらもマイナスの数値を記録するなど精彩を欠いた。
今季の年俸は550万ドル前後になることが予想されていたが、ロッキーズはロジャースにその金額は高すぎると判断し、契約をオファーせずにノンテンダーFAとすることを選択。その後、現在に至るまで契約が決まらなかったロジャースだが、最終的にはアストロズとマイナー契約を結ぶことになった。
アストロズがロジャース獲得に動いたのは、スター二塁手のホセ・アルトゥーベの左翼転向が検討されていることが関係しているとみられる。アストロズは今季、主砲ヨーダン・アルバレスをなるべくDHに固定して起用する方針であり、アルバレスが毎年50試合ほど守っていた左翼にアルトゥーベが入る可能性がある。その場合、二塁のポジションが空くため、ロジャースにとっては出場機会を得るチャンスになるというわけだ。ロジャースがドラフト全体3位指名のポテンシャルを開花させることができれば、アストロズにとっては大きな戦力アップとなるだろう。