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【On the Move ④】注目のFA2選手は残留と古巣復帰でファン歓喜

2025.2.20 12:42 Thursday

 オフシーズンの選手の動きもようやく落ち着いてきたが、まだ行方が決まっていない大物FA選手も残っている。2月に入り、そのうちの2人が契約を交わした。1人は残留、そしてもう1人は古巣復帰が決まった。

 昨年のワイルドカード・シリーズ第3戦、0対2で崖っぷちとなった9回一死1・3塁の場面で逆転3ラン本塁打を放ち、チームを救ったメッツの主砲ピート・アロンソ。ポストシーズンの3シリーズすべてで本塁打を放つなど、主砲の役割を果たしたが、オフにFAとなった。ファンはもちろん、チームも残留を希望して交渉を続け、一時は「再契約を見送る方針」との報道も出ていたが、2月6日(日本時間7日)に残留が決まった。チームは公式X(旧Twitter)で「He’s baaaaaack」とコメントをつけ、アロンソの活躍を振り返る感動の動画を投稿している。

 これで1番フランシスコ・リンドーアから始まり、2番にはヤンキースからFAで加入したフアン・ソト、3番マーク・ビエントス、そして4番アロンソという強力打線が完成。ファンにとってはようやく安心して開幕を迎えることができるようになった。

 そして、ドジャースのワールド・チャンピオンに貢献したジャック・フラハティも去就が注目されていた。フラハティは昨夏にトレードでタイガースからドジャースへ移籍し、そこから10先発で6勝を挙げるなど地区優勝に貢献。ポストシーズンでも5先発し、自身初の世界一を経験した。シーズン終了後はドジャース残留を希望していたが、ブレイク・スネルや佐々木朗希の加入で先発ローテーション枠は満杯。2月2日(日本時間3日)、古巣タイガースとの契約に合意したことが明らかになった。

 これでタイガースの先発陣は、昨季投手三冠を達成して満票でサイ・ヤング賞を受賞したタリック・スクーバルとフラハティの2本柱を中心に、12月にガーディアンズからFAで獲得したベテランのアレックス・カッブが続き、今季契約最終年となる前田健太にもローテーション入りのチャンスがあるなど、先発陣が一気に充実。昨季はオープナーやブルペンゲームを多用する「ピッチング・カオス」として躍進し、10年ぶりのポストシーズン進出を果たしたタイガースだが、今季は先発陣がしっかりゲームを作れそうだ。

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