エンゼルス・菊池が初の開幕投手 同年に日本人3人は史上初
2025.2.21 10:00 Friday
エンゼルスのロン・ワシントン監督が今季の開幕投手を決めるまでに、時間はほとんどかからなかったようだ。日本時間2月21日、ワシントン監督は今季の開幕投手を移籍1年目の菊池雄星が務めることを発表。菊池はメジャー7年目にして初めて開幕投手の大役を務めることになった。他球団では山本由伸(ドジャース)と今永昇太(カブス)の開幕投手が決定しており、同一シーズンに3人の日本人投手が開幕投手を務めるのは史上初である。
菊池はワシントン監督から正式な発表があるまで、開幕投手を務めることを正式には知らされていなかったようだが、先月の時点で「開幕戦で投げられるように準備しておけ」と言われていたという。開幕投手を発表したワシントン監督は「(開幕投手の決定は)わざわざ本人には言わなかった。誰が開幕投手を務めるかは明らかだから。彼は大型契約で加入した。我々はローテの4番手や5番手を任せるために彼を獲得したのではない。3番手でも2番手でもない。投手陣を牽引してもらうために獲得したんだ」と語り、エースとして菊池に全幅の信頼を寄せた。
現在33歳の菊池は今オフ、3年6300万ドルの大型契約でエンゼルスに加入。年俸2100万ドルは投手としては球団史上最高年俸となる。メジャー6年目の昨季はブルージェイズとアストロズで合計32試合に先発して自己最多の175回2/3を投げ、9勝10敗、防御率4.05、206奪三振をマーク。特にアストロズ移籍後は10先発で5勝1敗、防御率2.70の好成績を残した。
2017年に田中将大(ヤンキース)とダルビッシュ有(レンジャーズ)、2021年に前田健太(ツインズ)とダルビッシュ(パドレス)、2022年に大谷翔平(エンゼルス)とダルビッシュ(パドレス)が開幕投手を務めたが、同一シーズンに日本人投手3人は史上初。東京ドームで投げ合う山本と今永の対戦はもちろん要注目だが、日本時間3月28日、敵地レイト・フィールドでホワイトソックスを相手に登板する菊池の好投にも期待したい。