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メッツの新戦力躍動 ソト先制弾 先発挑戦のホームズ無失点

2025.2.23 09:40 Sunday

オープン戦【アストロズ2-6メッツ】@クローバー・パーク

 オフに大型補強を施したメッツはスプリング・トレーニングの初戦、新戦力が期待通りの活躍を見せ、6対2でアストロズに勝利。15年7億6500万ドルの史上最高額契約で加入したフアン・ソトは挨拶代わりの特大弾を放ち、先発のクレイ・ホームズは3回3奪三振無失点の好投を見せた。米公式サイト「MLB.com」のアンソニー・ディコモ記者が報じている。

 1回裏一死走者なしの場面で、ソトはメッツのユニフォーム姿で初めて打席に立った。アストロズの先発左腕コルトン・ゴードンが、2ボールから投じた3球目のインハイの速球をソトは空振り。空振りしたにもかかわらず、ソトはしきりに頷いた様子を見せた。試合後に回想したソトはそのとき「彼(ゴードン)が自信が取り戻していることがわかった。だから彼はもう1球同じボールで来る。ただそれを逃さなければいいだけだ」と考えていたらしく、そして実際に4球目を左中間へ突き刺す130メートルの特大弾にしてみせた。

 ソトの先制弾で勢いが付き、2回にも得点圏で1番フランシスコ・リンドーアとソトが打点を挙げ、アストロズ投手陣を攻略。投げても、6投手の継投でアストロズ打線を2失点に抑え、6対2で今春初勝利を飾った。

 また、躍動した新戦力はソトだけではなかった。同じくヤンキースから3年契約で加入したホームズも3回無失点の好投を見せた。ホームズは直近3シーズンで74セーブ、2度のオールスター選出を誇る優秀なクローザーだった。しかし、メッツに加入した今季は先発転向にチャレンジしている。

 今日のホームズは先発仕様にスタイルチェンジした成果を披露。救援時代はシンカー、スイーパー、スライダーの3球種がメインだったが、今日はチェンジアップや4シーム、カッターを4割近い割合で投じた。特に、今オフに新たに習得した“キック・チェンジ”と呼ばれる中指を立てて握るチェンジアップは、5回スイングを誘い、1球の空振りを奪うなど上々のクオリティを発揮。先発ローテの一角と期待されたフランキー・モンタスの出遅れが確定し、ホームズの開幕ローテ入りは一層現実味を帯びてきた。31歳にして先発に挑戦するホームズは、今季の隠れたブレイク候補だ。


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