山本由伸 新加入のサイ・ヤング賞左腕と朝食を共にする理由
2025.2.23 10:50 Sunday
今オフも大補強を敢行し、連覇を目指すドジャース。その大補強の中でも、佐々木朗希の契約と並んで最もインパクトをもたらしたのが、ブレイク・スネルの加入だった。サイ・ヤング賞を2度受賞した左腕の存在は、山本由伸にも大きな影響を与えているという。米メディア「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者が報じている。
山本は今季のスプリング・トレーニングで、毎朝スネルと朝食を共にしているという。そうして、サイ・ヤング賞左腕のエッセンスを吸収しようと試みている。日本時間21日に山本がスプリング・トレーニングで初登板をこなしたあとも、10分間にわたってスネルと会話し、質問を続けた。山本とスネルは体格もピッチングスタイルも異なる投手だが、山本は同じリリースポイントから複数の球種を投げ分ける技術など、スネルに質問したいことが多いようだ。
スネルはドジャースに加入してまだ日は浅いが、すでにクラブハウスで慕われるベテランとなっているようだ。先日は伸び悩み中の25歳、ボビー・ミラーのメンター役を買って出たことでも話題になった。スネルはまだ32歳だが、クレイトン・カーショウを除けば先発ローテで最年長。ベテランとしての役割も求められるようになっている。
ただ、スネルは典型的な優等生タイプではない。過去には趣味のゲーム配信で自分の意見を臆せずに発信したり、スニーカーを熱狂的なまでにコレクションしたり、といったことで話題を呼んできた選手だ。そして、そのユニークで気取らないキャラクターは、クラブハウスの中で同僚やスタッフからよく好かれている。
同記者によれば、スネルはすでにドジャースの同僚とも意気投合しているようだ。そして特に山本とスネルのコンビは、山本のクラブハウスでの快適度が上がっていることを示している、と同記者は示唆している。山本は「ドク(ロバーツ監督の愛称)とコーチのおかげで、みんなとどうコミュニケーションを取ればいいのか分かっている。去年よりもコミュニケーションは良く取れていると思う」と通訳を介して語った。デーブ・ロバーツ監督も「昨年より進歩している」と今季の山本のここまでについて称賛している。チームメイトの助けも借りながら、山本は2年目の本格的なブレイクを期す。