ナショナルズ・小笠原が実戦デビュー 最速148キロで無失点
2025.2.24 10:56 Monday
オープン戦【メッツ6-11ナショナルズ】@CACTI・パーク
日本時間2月24日、ナショナルズに2年契約で加入した小笠原慎之介が実戦デビューを飾った。メッツ戦に先発した小笠原は、1回を無失点に抑える上々のピッチング。試合もナショナルズが11得点を奪って快勝した。小笠原のデビュー戦について米公式サイト「MLB.com」のジェシカ・カメラート記者が伝えている。
小笠原は1番タイロン・テイラーをセンターフライ、2番フランシスコ・アルバレスをセンターライナーに打ち取り、3番ジェシー・ウィンカーに二塁打を浴びたが、4番ルイス・デロスサントスをショートゴロに抑えた。8球を投げて、1~3番まではメジャー級の主力が並んだメッツの上位打線に得点を許さなかった。
小笠原は通訳を介して「投げ切れて良かった。何も起こらなかった」「今日は特別な日」と語り、初登板を何事もなく終えられたことに安心した様子だった。デーブ・マルティネス監督は「ストライクだ。彼はゾーンに投げ込む。打者にスイングさせる」と小笠原のゾーンに攻め込む投球に高評価。また、「ここにきて初めて球速が92マイルに上がった」と徐々にエンジンが温まっている点にも触れた。
そして、監督が言及した今後の課題は「変化球」だった。マルティネス監督は「彼はブレイキング・ボール(スライダーやカーブなど)1球とチェンジアップ1球を投げた。彼のチェンジアップは非常に良いから、もっと混ぜなければならない。ただ、(今日は)多くの打席で初球を振られた。打者に攻撃してストライクを投げるとき、それがもっと見たい」と早い段階から変化球を混ぜる投球スタイルを求めた。小笠原はメジャー挑戦後にスイーパーを練習しており、打者により多くのファウルを打たせることを狙っている。メジャー流のスタイル習得にも熱心な姿勢から、マルティネス監督から「本当に良いチームメイト」と称賛される小笠原。先発ローテ入りへ向けて好スタートを切った。