ガーディアンズのドーラン・オーナーが94歳で死去 球団発表
2025.2.25 10:29 Tuesday
日本時間2月25日、ガーディアンズはラリー・ドーラン・オーナーが94歳で死去したことを発表した。ドーラン・オーナーは2000年2月に3億2300万ドルでインディアンス(当時)を買収。1948年以来となるワールドシリーズ制覇をクリーブランドの街にもたらすことを目標としていたが、2016年のワールドシリーズ第7戦に敗れ、惜しくもその目標を達成することはできなかった。
MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは、ドーラン・オーナーの死去を受け、「クリーブランド出身のラリー・ドーラン氏の死去を悲しく思います」とのコメントを発表。「彼の一家は四半世紀にわたって球団を所有し、強豪チームに育て上げるとともに、地域コミュニティの中心的存在となりました。また、彼は生涯を通じて野球ファンでした。MLB機構を代表して、ポール・ドーラン氏とドーラン家のみなさまに心よりお悔やみ申し上げます」とドーラン・オーナーの死を悼んだ。
ドーラン・オーナーは生まれも育ちもクリーブランドで、野球が大好きだった。プロスポーツチームのオーナーになることに興味を持ち始めたとき、お気に入りのチームは売りに出されておらず、レッズやほかのスポーツチームの買収を検討したこともあったが、最終的には2000年2月にインディアンス買収に成功。地区優勝7度、ワイルドカード2度、合計9度のポストシーズン進出を果たしたが、目標としていたワールドシリーズ制覇には届かなかった。
ドーラン・オーナーは2013年まで指揮権を持ち、それ以降は息子のポール・ドーラン氏が主に球団運営を担当している。よって、ドーラン・オーナーの死去によって、球団運営の体制が大きく変わる予定は今のところはない。ただし、2022年6月にはデービッド・ブリツァー氏が球団の株式の25~30%を取得。今後、ブリツァー氏が所有する株式を過半数まで増やしていく計画もあり、最終的にはドーラン家はガーディアンズを手放すことになるかもしれない。