メッツがカナリオを獲得 ターナー加入でカブスから戦力外に
2025.2.25 12:22 Tuesday
日本時間2月25日、メッツは金銭トレードでカブスから若手外野手アレクサンダー・カナリオを獲得したことを発表した。すでにロースターの40人枠がフルに埋まっていたため、左肩を故障したニック・マドリガルを60日間の故障者リストに登録し、カナリオ加入の枠を空けている。パワフルな打撃が魅力のカナリオだが、カブスがジャスティン・ターナーを獲得した際にロースターから弾き出されてDFAとなっていた。
現在24歳のカナリオはドミニカ共和国出身の外野手。2016年7月にジャイアンツと契約してプロ入りし、2021年7月にクリス・ブライアントとのトレードで右腕ケイレブ・キリアンとともにカブスへ移籍した。2022年にマイナーで37本塁打を放った長打力が魅力で、2023年9月にメジャーデビューしてメジャー初本塁打も記録。昨季はマイナーAAA級の64試合で18本塁打、OPS.850をマークし、メジャーでは15試合に出場して打率.280、1本塁打、OPS.797という成績だった。
今オフ、カブスは強打者カイル・タッカーを獲得し、鈴木誠也をフルタイムのDHに回せるほど外野手が充実。鈴木のほか、控えのジョン・バーティやビダル・ブルハンが外野も守れるため、ベンチに外野手を置いておく必要はなく、マイナー・オプションが残っていないカナリオは扱いにくい存在となっていた。メッツも外野手は充実しており、カナリオが入る余地はないように見えるが、場合によってはベテランのスターリング・マルテを放出することを考えているのかもしれない。
現有戦力の整理や故障者の発生がない限り、メッツにはカナリオの居場所はないため、カナリオがシーズン開幕までに再び移籍する可能性は高いとみられる。カナリオとしては、まずはオープン戦でしっかり結果を残し、控え外野手を探しているチームにアピールしたいところだ。もちろん、カナリオ獲得に興味を示す球団がなかった場合、カナリオがメッツのマイナーで開幕を迎える可能性も残されている。