ジャイアンツ・レイ CY賞左腕を参考にチェンジアップ改良
2025.2.26 11:41 Wednesday
ブルージェイズ時代の2021年にサイ・ヤング賞に輝いた左腕ロビー・レイ(ジャイアンツ)がトミー・ジョン手術からの完全復活、そしてさらなるバージョンアップを目指し、チェンジアップの改良に取り組んでいる。レイは昨年のポストシーズンでタリック・スクーバル(タイガース)の活躍を見て、スクーバルに「チェンジアップの握りを教えてもらえないか」と連絡した。スクーバルは快諾し、両者はオフシーズン中も頻繁に連絡を取り合っていたようだ。
レイは「彼は写真やビデオなど、ありとあらゆるものを送ってきてくれたんだ。とてもオープンに教えてくれたし、感謝しているよ」とコメント。「オフシーズン中はずっと練習した。僕たちは腕の長さが似ている。チェンジアップを投げるときに、うまく内旋ができなくて苦労していたんだけど、彼のチェンジアップはそれが必要ないんだ。僕に合っているし、上手くいくと思う」と手応えを感じている。
日本時間2月26日のアスレチックスとのオープン戦で2イニングを投げたレイは、改良中のチェンジアップを試す機会を得た。速球とスライダーのコンビネーションが投球の軸であることに変わりはないが、「右打者に効果的なボールがほしかった」と右の強打者ブレント・ルーカーを相手にチェンジアップをテスト。「得意ではないボールでカウントを稼げるようになれば大きい。そのあとに速球とスライダーを使えるから」と「第3の球種」としてチェンジアップを磨いていくつもりだ。
ボブ・メルビン監督も「彼は3つの球種を投げるピッチャーになろうとしている。3つ目の球種が加わることで、打者が少しでも予測しにくくなればいい。チェンジアップはブルペンでいい動きを見せているし、もう少し実戦で投げていけば、役立つボールになると思う」と及第点を与えている。ブレイク・スネルが退団した穴を埋めるためには、レイの完全復活が必要不可欠であり、改良したチェンジアップがその後押しとなるかもしれない。