スタントンの今季開幕出遅れが確定 ひじの痛みでIL入りへ
2025.3.2 11:36 Sunday
日本時間3月2日、ヤンキースは大砲ジャンカルロ・スタントンが両ひじを痛めてPRP注射による治療を受け、今季の開幕を故障者リストに登録された状態で迎える予定であることを発表した。スタントンは両ひじの痛みで1月中旬ごろからバットを振れない状態が続いており、2月下旬にはキャンプ地を離れてニューヨークへ戻っていたことが明らかになっていた。ヤンキースによると、スタントンは1週間以内にキャンプ地に戻ってくる予定のようだ。
スタントンと会話したアーロン・ジャッジによると、スタントンは「間違いなく苛立っていた」という。ジャッジは「チームにとって痛手であることは間違いない。彼のような選手の代わりはいないからね」とコメント。「彼が残す成績だけでなく、彼の存在は相手チームにとって脅威となる。背番号27(スタントン)が後ろにいるだけで、打者にとっては大きな助けになるんだ」とスタントンの存在の重要性について語った。
現在35歳のスタントンは現役最多の通算429本塁打を誇るパワーヒッター。故障が多い選手でもあり、ヤンキース移籍後の7年間で2度しか規定打席をクリアしていないが、それでも毎年コンスタントに30本前後の本塁打を放っている。昨季は114試合に出場し、打率.233、27本塁打、72打点、OPS.773を記録。リーグ優勝決定シリーズでMVPに輝くなど、ポストシーズンでは14試合で打率.273、7本塁打、16打点、OPS1.048と見事な活躍を見せた。いくらヤンキースといえどもスタントンの穴を埋めるのは容易ではない。
スタントンの離脱でDHが空席となり、ジャッジがDHとして出場する機会が増えると予想される。ジャッジがDHに入る場合は、コディ・ベリンジャーが中堅から右翼に回り、トレント・グリシャムが中堅を守ることになるだろう。アーロン・ブーン監督はロースター構成や相手投手との相性を見ながらDHに起用する選手を決める方針を明かしているが、ヤンキースはスタントンの代役としてFAのJ・D・マルティネスと接触していることも報じられている。