ロッキーズが右腕ローレンスをウエーバー公示 昨季は大不振
2025.3.2 12:50 Sunday
日本時間3月2日、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が報じたところによると、ロッキーズは抑えの経験もある右腕ジャスティン・ローレンスをウエーバー公示したようだ。DFAでロースターから外れたわけではないため、ローレンスは引き続きロッキーズの一員としてスプリング・トレーニングに参加する。ウエーバー期限(48時間以内)までに他球団が獲得を希望した場合のみ、ローレンスは移籍することになる。
現在30歳のローレンスはパナマ出身のサイドハンド右腕。シンカーとスイーパーのコンビネーションを武器とするゴロ系投手であり、2023年には自己最多の69試合に登板して4勝7敗11セーブ、11ホールド、防御率3.72とキャリアハイの成績を残した。ところが、昨季は56試合で4勝4敗2セーブ、5ホールド、防御率6.49と大不振。被打率.313と打ち込まれ、奪三振率も大きく低下するなど、全くいいところがないシーズンだった。
ロッキーズがローレンスをウエーバー公示した狙いは明らかになっていないが、オープン戦でここまで3試合に先発して防御率9.00、WHIP2.33と精彩を欠くパフォーマンスが続いており、マイナー・オプションが残っていないローレンスをこのままブルペンに置いておくよりも若手にチャンスを与えたほうがいいと判断したのかもしれない。今季の年俸は97万5000ドルに過ぎないが、獲得を希望する球団が現れた場合には、ロッキーズはこの97万5000ドルを節約することができる。
獲得を希望する球団が現れなかった場合、ロッキーズは引き続きローレンスをブルペンの一角として起用することができる。また、マイナーにアウトライトしてロースター40人枠から外すという選択をする可能性もあるだろう。いずれにしても、ロッキーズのブルペンにおいて、クローザー経験もあるローレンスの序列が下がっていることだけは間違いなさそうだ。