昨季の新人王ヒルが右広背筋を痛めて戦線離脱 復帰は6月か
2025.3.4 11:32 Tuesday
ヤンキース先発陣の層の厚さがシーズン序盤から試されることになった。日本時間3月4日、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は昨季ア・リーグ新人王に輝いたルイス・ヒルが右広背筋を痛めており、少なくとも6週間のノースロー調整を強いられることを発表。米公式サイト「MLB.com」でヤンキースを担当するブライアン・ホーク記者は、ヒルの戦列復帰時期について「メジャーのマウンドに戻れるのは6月中のどこかになるだろう」と伝えている。
現在26歳のヒルはメジャー3年目の昨季、29試合に先発して151回2/3を投げ、15勝7敗、防御率3.50、171奪三振をマーク。コルトン・カウザー(オリオールズ)や同僚のオースティン・ウェルズとの争いを制し、ア・リーグ新人王に選ばれた。ヤンキースは昨季、クラーク・シュミットが同様の故障で離脱しており、4週間のノースロー調整を経て、最終的には戦列復帰まで3ヶ月以上を要した。ヒルはそれ以上に時間がかかる可能性があり、6月中に復帰できれば御の字といったところだろう。
ヒルの離脱により、余剰戦力という扱いになっていたマーカス・ストローマンの開幕ローテーション入りはほぼ当確。ゲリット・コール、マックス・フリード、カルロス・ロドン、シュミット、ストローマンの5人が今季の開幕ローテーションを形成することになりそうだ。
また、ブーン監督は6人目以降の先発投手が必要になった場合の候補として、若手のウィル・ウォーレンのほか、マイナー契約でスプリング・トレーニングに参加しているカルロス・カラスコとアラン・ワイナンスの名前を挙げた。ブーン監督は「我々には依然として、しっかりとした選手層があると感じている。ヒルの故障離脱は不運だが、シーズンを戦っていけば、いつか故障は発生するものだ」とコメント。しっかり5枚揃っている先発ローテーション、その後ろに控える投手たちへの自信を示し、ヒルの離脱をそれほど深刻にはとらえていない様子だった。