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パイレーツがロッキーズからローレンス獲得 30歳の救援右腕

2025.3.4 13:17 Tuesday

 日本時間3月4日、パイレーツはロッキーズからウエーバー公示されていた救援右腕ジャスティン・ローレンスを獲得したことを発表した。2023年に11セーブを挙げるなど、クローザーの経験もある投手であり、マイナー・オプションは残っていないため、開幕からブルペンの一角としてフル稼働することが期待される。なお、パイレーツはすでにロースターの40人枠がフルに埋まっていたため、トミー・ジョン手術のリハビリ中の右腕ヨハン・オビエドを60日間の故障者リストに登録して枠を空けている。

 現在30歳のローレンスは2015年ドラフト12巡目指名でロッキーズに入団し、2021年4月にメジャーデビュー。この年は19試合、翌2022年は38試合と徐々に登板機会を増やしていき、2023年には自己最多の69試合に登板して4勝7敗11セーブ、11ホールド、防御率3.72とキャリアハイの成績を残した。ところが、昨季は56試合で4勝4敗2セーブ、5ホールド、防御率6.49と不本意な1年に。生きのいい若手が台頭していることもあり、今季の戦力構想から外れてウエーバーにかけられていた。

 ウエーバーでの獲得となるため、パイレーツはローレンスの年俸97万5000ドルをそのまま引き継ぐことになる。今オフ、ケイレブ・ファーガソンと1年300万ドル、ティム・メイザと1年115万ドルで契約しているが、抑え経験もあるリリーバーをこの価格(97万5000ドル)で獲得できるのは、かなりコストパフォーマンスのいい補強となりそうだ。

 ローレンスは昨季のアームアングルがマイナス2度というサイドハンド右腕。シンカーとスイーパーの2球種が全体の99%以上を占め、ゴロを打たせたいときはシンカー、空振りが欲しいときはスイーパーを使う。キャリアを通してゴロ率の高い投手であり、昨季は52.6%、メジャー通算でも51.0%のゴロ率を記録している。昨季は投球の軸となるシンカーが被打率.392、8本塁打とめった打ちを食らっており、シンカーのキレを取り戻せるかどうかが復活の鍵を握ることになりそうだ。

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