フィリーズ・ハーパー 一塁手獲得なら外野再転向の可能性も
2025.3.6 11:27 Thursday
外野から一塁にコンバートされ、一塁手として安定した守備を見せているブライス・ハーパー(フィリーズ)だが、チームがスター一塁手の獲得に動くのであれば、外野への再転向にも前向きなようだ。ハーパーは米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者の取材に対し、「それについては今オフ、球団とも話をした。35~40本塁打を打てるような一塁手が加入するなら、外野への再転向にも前向きであることを伝えたよ」とハーパー。これがフィリーズの来オフの補強プランにどう影響するか注目される。
ハーパーが外野への再転向を考え始めたのは、大砲ピート・アロンソがFA市場で売れ残り、なかなか契約が決まらなかった時期だという。「球団と代理人(スコット・ボラス氏)には、チームの助けになるのであれば、僕が外野に移るということを伝えた。一塁を守るのは大好きだし、今のところはすごく順調だ。でも、チームのためになるなら、僕は外野に戻ってもいいと思っている」とハーパー。ちなみに、ハーパーが外野の守備に就いたのは、2022年に右翼手として8試合に出場したのが最後である。
ハーパーが外野再転向に前向きな姿勢を見せていることにより、フィリーズは来オフの移籍市場で一塁手の獲得に動くことが可能になった。オプトアウト権を持っているアロンソが再びFA市場に出てくる可能性があるほか、ブラディミール・ゲレーロJr.という「目玉」もいる。ハーパーが一塁のポジションを譲ることに前向きなのは、フィリーズがゲレーロJr.の争奪戦に加わることを念頭に置いている可能性がある。
トミー・ジョン手術明けの2023年には「チームのために最善の選択」として、一塁へのコンバートを直訴したハーパー。フィリーズはこれにより、守備に不安を抱えるカイル・シュワーバーをDHに専念させることができるようになり、チームの総合力がアップした。ハーパーはチームの戦力アップのために、再びコンバートを受け入れようとしているのだ。