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時代委員会の資格要件が一部変更 2度5票未満なら資格喪失

2025.3.6 11:49 Thursday

 アメリカ野球殿堂は「時代委員会」による殿堂入り投票の資格要件が一部変更されたことを発表した。現在、時代委員会による殿堂入り投票は「1980年以前に活躍した人物」「1980年以降の選手」「1980年以降の監督・エグゼクティブ・審判」という3つのグループに分けられている。3年間のローテーション制となっており、投票者16人中12人以上から得票すれば、殿堂入りが決まる。今回の変更では、5票未満の候補者は次のサイクルから排除され、5票未満が2度あった候補者は永久に排除されることになった。

 今オフは「1980年以前に活躍した人物」が対象となり、ディック・アレン、デーブ・パーカーという2人のMVP経験者が殿堂入りを決めた。ほかの候補者6人のうち、5票以上を獲得していたのはトミー・ジョン(7票)だけ。5票というのが意外に高いハードルと言える。

 これまで時代委員会では、どんなに得票数が少なくても候補者であり続ける資格を失うことがなかった。そのため、同じ人物が何度も候補者となり、ほかの人物にチャンスが与えられないこともあった。今回の資格要件の変更は「より多くの候補者にチャンスを与えること」を目的としている。

 この変更は、今年12月に行われる時代委員会の殿堂入り投票から有効となる。今年12月の時代委員会の殿堂入り投票は「1980年以降の選手」が対象となり、バリー・ボンズらがノミネートされる可能性がある。もし5票未満だった場合、次のサイクルとなる3年後には候補者となることができず、再び候補者になるためには最低6年待つ必要がある。再び候補者となり、そこでも5票未満だった場合は、永久に資格を失うことになる。

 これは全米野球記者協会(BBWAA)による殿堂入り投票の「5%ルール」と似た制度と言えるだろう。BBWAAによる殿堂入り投票では、最大10年まで候補者であり続けることができるが、得票率が5%に満たなかった場合は、その時点で資格を失うことになる。時代委員会の殿堂入り投票でも候補者であり続けるためには5票以上を獲得し続けることが必要になった。

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