English Español 韓国語

【MLB東京シリーズ展望⑭】ルース、ゲーリッグ、そしてロビンソンは現役最後のプレーで日本のファンを熱狂

2025.3.6 12:22 Thursday

 過去には多くのレジェンドが日本でプレーし、目の前でファンを魅了した。そのプレーをリアルタイムで目にしたファンは、後世にも自慢できるだろう。間もなく行われる「MLB東京シリーズ」でも、将来レジェンドと呼ばれる選手が来日する。

 MLBの選手やチームが来日し、日本のファンの前でプレーした歴史は1908年、主にAAA級選手とMLB選手を含めた選抜チーム「リーチ・オール・アメリカン」が訪日し、早稲田大学や慶應大学などと対戦したことから始まった。

 そして1934年の秋には、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグらが来日し、初めて日本のプロチーム「全日本軍」と対戦。15試合で全日本は全敗に終わると、この対戦をきっかけに12月に日本初の職業野球チームである「大日本東京野球倶楽部」(後の巨人)が結成された。

 このときの訪日では、自軍のエキシビションも含め18試合が行われたが、ゲーリッグは計6本塁打、ルースは5試合で複数本塁打を放つなど13本塁打を記録し、その実力を披露。全国のファンが熱狂した。

 その後は、ブルックリン(現ロサンゼルス)・ドジャースが、1955年のワールドシリーズ初制覇の翌年に来日。メンバーには「人種の壁」を破ったジャッキー・ロビンソンも含まれていた。ロビンソンはこの年のシーズン終了後、ニューヨーク(現サンフランシスコ)・ジャイアンツへの移籍話が持ち上がったが、「ドジャースこそ、わが命。ドジャースにいられないならば」と涙ながらに現役引退を表明したため、日本でのプレーが現役最後の姿となった。

 今回の「東京シリーズ」では、現役最多の2267安打、508二塁打、1298得点を誇るフレディ・フリーマン(ドジャース)がいる。

 そして、現役11年間でMVPを1度受賞し、次点にも3度なっているムーキー・ベッツ(ドジャース)が日本のファンの前でプレーする。

 彼らが日本のファンの前で見せたプレーはしっかりと記憶に残してほしい。将来、彼らが殿堂入りなどレジェンドの仲間入りした際には、そのプレーを間近に見られた経験は特別なものになるはずだから。

spotvnow