English Español 韓国語

ここまでFA補強ゼロのカージナルス ブルペン補強を検討中

2025.3.6 13:05 Thursday

 地元紙「セントルイス・ポスト=ディスパッチ」のデリック・グールド記者によると、カージナルスは今オフFAで退団したアンドリュー・キットリッジ(現オリオールズ)の穴を埋めるために、FA市場でリリーフ投手の補強を検討しているようだ。今オフのカージナルスはここまでFA補強ゼロ。ロースター40人枠内の新戦力は、ウエーバーで獲得したロデリー・ムニョスとベイリー・ホーン、金銭トレードで獲得したマイケル・ヘルマンの3人だけとなっている。

 今オフのFA市場において、FA市場で1件もメジャー契約を結んでいないのは、全30球団のなかでカージナルスだけである。カイル・ギブソン、ランス・リン、キーナン・ミドルトンの3投手のオプションを破棄し、セットアッパーのキットリッジのほか、元MVPのポール・ゴールドシュミットも移籍。ノーラン・アレナドのトレード交渉が不調に終わり、ジョン・モゼラック編成本部長が目指していたロースターの「リセット」に向けた動きも全く進まなかった。

 FA市場に残るリリーフ投手の顔ぶれを見てみると、実績十分の大物ではデービッド・ロバートソンがいる。しかし、ロバートソンはカージナルスにとって予算オーバーである可能性が高く、今年40歳を迎えるロバートソンもワールドシリーズ制覇の可能性が高い球団への移籍を希望するはずだ。よって、カージナルスがロバートソンの獲得に動く可能性は低いとみられる。

 ロバートソン以外では、フィル・メイトン、クレイグ・キンブレル、ブルックス・レイリー、ウィル・スミスらがまだFA市場に残っており、もちろんミドルトンと再契約を結ぶという選択肢もあるだろう。いずれにせよ、昨季リーグ最多の37ホールドを挙げたキットリッジの穴を埋めるのは簡単ではないが、ライアン・フェルナンデス、ジョジョ・ロメロ、ジョン・キングといった現有戦力たちの頑張りも含め、ブルペン全体で戦力ダウンをカバーしていくことになりそうだ。

spotvnow