ゲレーロJr.の希望条件が判明 6億ドル未満の14~15年契約
2025.3.8 10:51 Saturday
強打者ブラディミール・ゲレーロJr.はブルージェイズとの契約延長交渉が合意に至らず、今季終了後にFA市場へ出ていくことがほぼ確実となった。ゲレーロJr.は米スポーツ専門チャンネル「ESPN」の取材に応じ、契約延長交渉のプロセスについて言及。具体的な金額は明らかにしなかったものの、希望条件として最後に提示したのは「総額6億ドル未満の長期契約」だったようだ。15年契約を結んだフアン・ソト(メッツ)と同様に、14~15年の長期契約を希望していたとみられる。
ブルージェイズは今オフ、ソトの争奪戦に加わっていた。カナダメディア「スポーツネット」によると、ブルージェイズがソトに提示したオファーは総額7億ドルに満たなかったようだが、「ソト資金」をそのままゲレーロJr.に回せば、契約延長で合意することは可能だったはずだ。しかし、メジャーデビューから7年連続で安定した成績を残しているソトに比べると、ゲレーロJr.の成績には波がある。ブルージェイズとしては、ソトのような大型契約をゲレーロJr.と結ぶのはリスクが高いと判断したのだろう。
ブルージェイズは昨年12月の時点で総額3億4000万ドル前後の契約をオファーしていたことが明らかになっている。それ以降、どこまでオファーを引き上げたのかは不明だが、ゲレーロJr.の希望額には到底及ばなかったようだ。ブルージェイズが提示した条件は、ソトよりもラファエル・デバース(レッドソックス)に近い。デバースはレッドソックスと10年3億1350万ドルの長期契約を結んでおり、守備は得意ではないものの、一塁がメインのゲレーロJr.と異なり、三塁を守ることができる。
今季終了後のFA市場において、ゲレーロJr.に総額6億ドル規模の14~15年契約をオファーする球団が現れるかどうかはまだわからない。ソトが昨季キャリアハイの41本塁打を放ったように、ゲレーロJr.も希望通りの大型契約を得るためには、今季キャリアハイに近い好成績を残すことが必須となるだろう。なお、調停最終年となるゲレーロJr.の今季の年俸は2850万ドルに決まっている。