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史上最高額契約のソト「メッツの条件が最高額ではなかった」

2025.3.8 11:33 Saturday

 今オフのFA市場の目玉となり、激しい争奪戦の末に、メッツと15年7億6500万ドルというメジャー史上最大の超大型契約を結んだフアン・ソト。スティーブ・コーエン・オーナーの資金力を最大限に生かし、「メッツがマネーゲームを制した」との見方が有力だったが、メッツ以上の条件をオファーしていた球団が複数あったようだ。「アブリエンド・スポーツ」が実施したスペイン語でのインタビューのなかで、ソト自身が争奪戦のプロセスについて言及している。

 ソトによると、FA市場での争奪戦は最終的にメッツ、ヤンキース、ドジャース、ブルージェイズ、レッドソックスの5球団に絞り込まれていたようだ。そして、最高額を提示したのはメッツではなく、メッツ以上の条件をオファーしていた球団が複数あったという。

 それ以上の詳細は不明だが、ソトの発言はこれまでの各メディアの報道を覆すものである。ファイナリスト5球団の顔ぶれはサプライズではないが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、ヤンキースの最終オファーが16年7億6000万ドルであったことを伝え、「MassLive」のショーン・マクアダム記者は、レッドソックスが提示したオファーについて、15年7億ドルと報じていた。また、ブルージェイズのオファーは「7億ドル未満」、ドジャースのオファーは「6億ドル前後」であったことが報じられている。いずれもメッツの条件を上回っておらず、ソトの発言と矛盾する。

「SNY」のアンディ・マルティノ記者によると、レッドソックスは他球団を上回る条件をオファーすることに前向きだったという。よって、メッツからの条件提示が行われたあと、レッドソックスがさらに条件を引き上げた可能性はある。また、ドジャースの「6億ドル前後」という金額についても、後払いを考慮して現在価値に換算したあとの金額である可能性は捨て切れない。

 しかし、ソトは最終的に、コーエン夫妻を中心に築かれている「家族のような雰囲気」に惹かれてメッツ移籍を選択。フランシスコ・リンドーア、ピート・アロンソ、マーク・ビエントスらとともに強力な上位打線を形成することになった。今季から始まる15年契約の期間中に、ソトがどんな活躍を見せ、通算成績をどこまで積み上げていくか非常に楽しみだ。

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