ブレーブスのプロファーが左手首を負傷 開幕戦出場は不透明に
2025.3.9 15:42 Sunday
ブレーブスの外野手ジュリクソン・プロファーは日本時間3月8日のオープン戦で左手首を負傷し、開幕に間に合うかが不透明な状態となっている。昨季パドレスで大ブレイクを飾り、3年契約でブレーブスに迎えられたプロファーだが、新天地で幸先良いスタートを切れない可能性が浮上した。ブレーブスのブライアン・スニッカー監督によれば、レントゲン検査の結果は異常なかったようだが、MRI検査の結果を待っているという。米公式サイト「MLB.com」のブレーブス番記者マット・ボーマンが報じている。
現在32歳のプロファーは、かつてレンジャーズで球界最高の有望株として期待された存在だった。しかし、レンジャーズでは度重なる故障もあり、伸び悩んだ。その後、アスレチックスやパドレス、ロッキーズを転々とするも結果を残せず、2024年にパドレスと安価な再契約を結んだ。昨季の開幕当初は穴埋め要員以上の期待を受けていなかったプロファーだが、よもやの大ブレイクを飾り、パドレスのポストシーズン進出に貢献。158試合に出場し、24本塁打、打率.280、OPS.839と軒並みキャリアハイの成績を残した。
FAとなり、プロファーは3年4200万ドルの好条件で、ブレーブスに大きな期待を持って迎えられた。ブレーブスはチーム最大のスターである右翼手ロナルド・アクーニャJr.が開幕1ヶ月程度を離脱することが見込まれており、彼の離脱期間はプロファーが1番を務めるはずだった。さらにアクーニャJr.の復帰を見込み、右翼には有力な選手を補強せず、流動的な状態で開幕することが予想されている。仮にプロファーまでもが離脱すれば、ブレーブスの両翼は大きな不安が残る状態となるだろう。
8日のオープン戦でダイビングキャッチを試みた際、グラブが芝に引っかかり、プロファーは左手首を捻ってしまった。同様の故障例としては、2006年に当時ヤンキースに所属していた松井秀喜が挙げられる。松井も同様に左手首を捻り、結果的に4ヶ月の戦線離脱を余儀なくされた。
プロファーはレントゲン検査では異常なしと判断されたが、より靭帯や腱の状態がわかりやすいMRI検査で診断が覆る可能性は大いにある。ブレーブスでは過去2シーズン、三遊間を担うオースティン・ライリーとオーランド・アルシアがMRI検査の末に手首の骨折が判明しており、スニッカー監督も「こういうことは何ともわからない」と予断を許さない姿勢だ。