レッドソックス・トンプソンに開幕ロースター入りのチャンス
2025.3.10 12:15 Monday
レッドソックスは右翼のレギュラー候補だったウィルヤー・アブレイユが胃腸炎の影響で大幅に調整が遅れており、レギュラーシーズン開幕に間に合わない可能性が高まっている。そんな状況のなか、地元メディア「MassLive」のショーン・マクアダム記者によると、右打ちの外野手の補強を検討しているようだ。実績のあるベテラン外野手をマイナー契約で獲得する可能性もあるが、オープン戦で好成績を残している右打ちの外野手がチーム内にいる。メジャー最多の6本塁打を放っているトレイス・トンプソンだ。
現在33歳のトンプソンはメジャー7年間で通算369試合に出場して45本塁打を放っている外野手。2016年と2022年にはそれぞれドジャースで13本塁打を記録している。しかし、昨季は4年ぶりにメジャーでの出場機会がなく、マイナーAAA級でも107試合で打率.233、23本塁打、66打点、OPS.786と低調なシーズンに。昨季終了後、カブスのマイナーからFAとなり、今年2月にレッドソックスとマイナー契約を結んだ。
スプリング・トレーニングには招待選手として参加しているが、オープン戦はここまで11試合に出場して打率.391(23打数9安打)、2二塁打、6本塁打、12打点、3盗塁、OPS1.794の大活躍。レッドソックスと契約した直後、アレックス・コーラ監督から「打席で立ち遅れないようにしなさい。最近はバットスピードや打球角度の話が多いけれど、投手に後れを取っていたらボールを正しく認識できない」とアドバイスをもらい、それを実践していることが好成績につながっているようだ。
もしこのままトンプソンが好調を維持するようであれば、レッドソックスは右打ちの外野手を新たに獲得する必要はなく、トンプソンには開幕ロースター入りのチャンスが出てくるだろう。アブレイユが戻ってくるまでのあいだ、右翼のレギュラーとしてプレーするチャンスもあるかもしれない。右打ちの外野手は、ほかに左腕に強いロブ・レフスナイダーもいるため、吉田正尚の出場は今季も対右腕時に限定される可能性が高そうだ。