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【2025年シーズン展望~ナ・リーグ東地区~】劇的勝利でPS進出を決めた2チームが地区制覇を狙う

2025.3.10 18:54 Monday

 地区王座奪還を目指すブレーブスは補強に成功。また、ブレーブスとともに劇的な勝利でポストシーズンに進出したメッツも最強打線で地区制覇を狙う。

 まず、データサイト「ベースボール・プロスペクタス」の成績予測システムである「PECOTA」が3月9日(日本時間10日)に更新した順位予想を見てみよう。

1 ブレーブス(92.5勝69.5敗/勝率.571/ポストシーズン進出確率87.5%)
2 メッツ(91.4勝70.6敗/勝率.564/ポストシーズン進出確率84.4%)
3 フィリーズ(85.7勝76.3敗/勝率.529/ポストシーズン進出確率53.4%)
4 ナショナルズ(68.1勝93.9敗/勝率.420/ポストシーズン進出確率0.3%)
5 マーリンズ(60.5勝101.5敗/勝率.373/ポストシーズン進出確率0.1%)

 昨季13年ぶりに地区を制したフィリーズは3位で、ブレーブスの地区王座奪還が予想されている。さらに昨季、ハリケーンの影響で2試合が順延となり、レギュラーシーズン終了翌日のダブルヘッダーでポストシーズン進出を決めたブレーブスとメッツの2チームが、今季も再びポストシーズンに進出する確率が高いとみられている。

 昨季のブレーブスは2023年にMVPを受賞したリードオフマンのロナルド・アクーニャJr.を左ひざ前十字靭帯断裂の大ケガで早々に欠いたことが大きく影響したが、パドレスで覚醒し、今オフFAとなったジュリクソン・プロファーの獲得に成功。アクーニャJr.の復帰が見込まれている5月下旬までは1番での起用が予想される。

 投手三冠でサイ・ヤング賞を初受賞したクリス・セールを中心に、リーグで2番目に失点が少なかった強力先発陣では、2023年に20勝を挙げたスペンサー・ストライダーが右ひじの手術から4月下旬には復帰できる見込みで、さらに充実しそうだ。

 僅差で2位予想のメッツは、FA市場最大の大物フアン・ソトの争奪戦を制し、FAとなった主砲ピート・アロンソとの再契約にも成功した。

 リードオフマンのフランシスコ・リンドーアから、ソト、アロンソ、ブランドン・ニモ、そして5番には昨季27本塁打と覚醒したマーク・ビエントスと、この「エリート・ファイブ」は今季の最強打線とも言われている。

 先発投手は、昨季12勝のショーン・マナイアが右わき腹の故障で出遅れるが、米公式サイト「MLB.com」が予想するローテーションの1番手には千賀滉大の名が挙がっている。メジャー1年目に12勝&202奪三振を記録したエースが帰ってくる。

 フィリーズは目立った補強はないが、リードオフマンで38本塁打のカイル・シュワーバーを4番に据え、走塁の名手として知られるトレイ・ターナーを1番に置き、得点力アップを狙う。また、2ケタ勝利の先発4投手も健在で、地区連覇を狙える戦力は維持しているだけに、ブレーブスならアクーニャJr.とストライダー、メッツなら千賀といった、故障復帰組の調子次第では三つ巴の争いも避けられない。

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