ヤンキース・コールがトミー・ジョン手術へ 今季全休が確定
2025.3.11 10:59 Tuesday
日本時間3月11日、ヤンキースはエース右腕のゲリット・コールがあす日本時間3月12日にロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師によるトミー・ジョン手術を受ける予定であることを発表した。トミー・ジョン手術からの復帰には通常12~18ヶ月を要するため、コールは今季全休が確定。来季の開幕にも間に合わない可能性が高く、復帰は来季後半戦以降にずれ込む可能性もある。先発ローテーションを支える大黒柱の離脱は2009年以来の頂点を狙うヤンキースにとって大打撃だ。
コールは現在34歳。昨春も右ひじの不調を訴え、開幕から3ヶ月弱を欠場することになったが、今春はついに手術を回避できなかった。自身のインスタグラムを更新したコールは「初めてヤンキースのユニフォームを着ることを夢見たときから、私の目標は常にニューヨークにワールドシリーズ優勝をもたらすことを手助けすることでした。その夢は今も変わっていません」とコメント。「この分野で最も尊敬されている専門家たちがトミー・ジョン手術を受けるべきだと勧めてくれました。アスリートであれば誰もが聞きたくないニュースですが、キャリアの次のステップに向けて必要なのです」と手術を決断した経緯を説明した。
コールはヤンキースと9年3億2400万ドルの大型契約を結んでおり、4年1億4400万ドル分の契約が残っている。残り4年のうち、およそ1年半は欠場が濃厚。2026年シーズンの後半戦にコールが復帰するとき、36歳の誕生日が近づいている。球界を代表するワークホースとして活躍してきたコールだが、トミー・ジョン手術を経て、どれだけ本来のピッチングを取り戻せるかは不透明だ。
ヤンキースはここにきて故障者が続出。打線はジャンカルロ・スタントンとDJ・ラメイヒューの両ベテランが故障者リスト入りする見込みであり、投手陣では昨季の新人王ルイス・ヒルも右広背筋の故障で長期離脱が決まっている。先発5枠のうち、マックス・フリード、カルロス・ロドン、マーカス・ストローマン、クラーク・シュミットで4枠は埋まるものの、最後の1枠が空席に。オープン戦で好投を見せている25歳のウィル・ウォーレンが開幕ローテーションに抜擢される可能性が高いとみられている。