ドジャースがロバーツ監督と契約延長合意 監督史上最高年俸
2025.3.11 11:22 Tuesday
日本時間3月11日、ドジャースとデーブ・ロバーツ監督が4年間の契約延長に合意したことが明らかになった。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者などが伝えている。ロバーツ監督に与えられる新たな契約は4年3240万ドル。年平均では810万ドルとなり、これは昨オフにカブスと5年4000万ドルで契約したクレイグ・カウンセル監督の年平均800万ドルを上回る監督史上最高年俸となる。契約年数が違うため、総額では及ばなかったが、年平均の金額では史上最高となった。
ロバーツ監督は今季が3年契約の最終年。これまでの実績から考えて、契約延長が結ばれるのは確実であり、すでに交渉もスタートしていた。日本時間3月8日の時点でロバーツ監督は「あと1ヤードのところまで来ている」と合意が近づいていることを示唆。そして今日、契約延長が合意に達したことが報じられた。まだ球団からの正式発表は行われていないものの、ドジャースが東京シリーズのために日本に向けて出発する前に、契約延長の正式発表が行われる見込みとなっている。
ロバーツ監督はドジャースの監督に就任した2016年から9年連続でポストシーズンに進出。うち8度は地区優勝しており、リーグ優勝4度、ワールドシリーズ制覇2度と輝かしい実績を誇る。通算成績は851勝506敗の勝率.627で、これは1000試合以上指揮を執った監督のなかで歴代最高である。現在52歳という年齢を考えると、今回の4年契約を超えて、さらなる長期政権となる可能性もあり、将来のアメリカ野球殿堂入りも有力視される。
フレディ・フリーマンが「彼はこのチームのリーダーだ」と語るように、ロバーツ監督はコミュニケーション能力に長けたモチベーターとして高く評価されている。「優秀な戦力が揃っているのだから勝てるのが当然」との声もあるが、テオスカー・ヘルナンデスが「これまで一緒にやってきた監督のなかでコミュニケーション能力は最高」と語っているように、選手からの信頼は極めて厚い。自身も現役時代に大舞台を経験しており、選手の気持ちがわかる監督であることがスター軍団を見事に統率できる要因となっているのだろう。