ゲレーロJr.の希望は「現在価値で5億ドル」だった 米報道
2025.3.13 10:36 Thursday
ブルージェイズとの契約延長交渉において、強打者ブラディミール・ゲレーロJr.が求めていた条件が徐々に明らかになってきた。ゲレーロJr.は「ESPN」に対し、「総額6億ドル未満で14年以上の契約」を求めていたことを明かしていたが、「ジ・アスレチック」がさらに詳細な条件を報じている。ゲレーロJr.が求めていたのは「現在価値で5億ドル」の契約だったようだ。つまり、ゲレーロJr.は現在価値で大谷翔平(ドジャース)を超える契約を求めていたことになる。
「ニューヨーク・ポスト」の報道によると、ブルージェイズはゲレーロJr.に対し、総額5億ドル前後の契約をオファーしていたようだ。ただし、ブルージェイズからのオファーには後払いが含まれており、ゲレーロJr.が希望する「現在価値で5億ドル」には満たなかった。「スポーツネット」の報道によると、ブルージェイズがオファーしていた条件の現在価値は「4億5000万ドルに近い金額」だったという。
現在価値で4億5000万ドルを超える契約を手にしたのは、これまでフアン・ソト(メッツ)と大谷の2人だけ。ソトの契約には後払いが含まれていないため、15年7億6500万ドルがそのまま現在価値となる。大谷はドジャースと10年7億ドルで契約したが、その大部分が後払いとなっており、現在価値は4億6000万ドル前後と算出されている。ゲレーロJr.は現在価値で大谷を上回り、ソトに次ぐ歴代2位の大型契約を得ることを望んでいたのかもしれない。
現在25歳のゲレーロJr.はマイナー時代から強打のトップ・プロスペクトとして注目され、メジャー3年目の2021年に打率.311、48本塁打、111打点、OPS1.002と大ブレイクして本塁打王のタイトルを獲得。その後2年間はやや低調な成績だったが、昨季は自己最高打率をマークし、159試合で打率.323、30本塁打、103打点、OPS.940の活躍を見せた。2021年から4年連続でオールスター・ゲームに選出されている人気者でもあり、今オフのFA市場では熾烈な争奪戦が繰り広げられることが確実視されている。