カブスの右腕トンプソンがDFA濃厚に 来日メンバーに残れず
2025.3.13 10:57 Thursday
カブスは右腕キーガン・トンプソンを東京シリーズで来日するロースター31人から外したことが明らかになった。地元紙「シカゴ・サン=タイムズ」のマディ・リー記者が報じている。トンプソンはマイナー・オプションがないため、マイナーに落とす前に40人ロースター枠から外す必要がある。レギュラーシーズン開幕のタイミングまで正式な発表は行われない可能性が高いが、カブスがトンプソンをDFAするのはほぼ確実となった。
現在30歳のトンプソンは昨季までメジャーで4年間プレーしてきた右腕。2022年には先発とロングリリーフを兼任し、29試合(うち17先発)に登板して自己最多の10勝を挙げている。メジャー4年目の昨季は24試合に登板して30回1/3を投げ、2勝1敗2セーブ、2ホールド、防御率2.67、被打率.178の好成績をマーク。しかし、チーム編成上の都合もあり、来日メンバー31人に残ることができなかった。
カブスのブルペンにはマイナー・オプション切れの投手が非常に多い。マイナー・オプションを残しているのはポーター・ホッジ、ネイト・ピアソン、イーライ・モーガンといった投手たちだが、カブスは彼らをマイナーに落としてまでトンプソンをメジャーのロースターに残す必要はないと判断したようだ。また、マイナー契約のブラッド・ケラーとトップ・プロスペクトのマット・ショウが開幕ロースター入りする見込みのため、カブスはロースターの枠を空ける必要が出てくる。そうした事情もあり、トンプソンのDFAを決断したとみられる。
カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長は「スプリング・トレーニングの結果だけで判断するのは難しいが、最終的に我々はそのような決断をした。キーガンもいいピッチングをしていたと思うけれど、ほかの投手のほうがいいと判断したんだ」とコメント。「キャンプが始まるとき、いつかはこのような難しい決断をしなければならないということはわかっていた」と悩み抜いた末の結論であることを明かした。トンプソンは年俸が安く、FAまであと3年保有できるため、カブスから正式にDFAとなった際には間違いなく獲得に興味を示す球団が現れるだろう。