レイズが主砲ディアスのオプションを行使 2027年まで保有可能に
2025.3.15 13:36 Saturday
日本時間3月15日、レイズは一塁手ヤンディ・ディアスの2026年の球団オプションを行使し、さらに2027年に打席数をクリアすれば更新される権利確定オプションを追加したことを発表した。これにより、レイズは主砲のディアスを最大で向こう3年確保できることになる。MLB公式サイト「MLB.com」のアダム・ベリー記者が報じている。
ディアスとレイズは2023年開幕前に3年2400万ドルの契約を結んでいた。今季はその契約の最終年だったが、レイズは2026年の1200万ドルの球団オプションを行使することを決断。さらに2027年には、ディアスが2026年に500打席以上立てば更新される1300万ドルの権利確定オプションを追加した。仮にディアスが2026年に500打席以上立たなかった場合、1000万ドルの球団オプションに切り替わる。2027年のオプションには破棄した際のバイアウトはなく、レイズにとって非常にお手頃な契約となっている。
33歳のディアスは昨季、145試合に出場して14本塁打、打率.281、OPS.755を記録。2023年には打率.330で首位打者を獲得し、オールスター選出とシルバースラッガーを勝ち取った強打者だ。
ディアスとレイズは3年2400万ドルという破格の契約を元々結んでいたが、「(契約を結んだ)理由はチーム」と新たな契約延長でチーム愛を示した。ディアスは「ここが大好き。チームは素晴らしい。ここでキャリアを終えたい」と語っている。レイズの編成本部長エリック・ニアンダーも「本当に良い関係が築かれている。ヤンディはここが大好きなんだ」と、昨年12月にもアプローチした契約延長のラブコールが実ったことに満足気だ。
レイズは先日、悲願だった新球場計画の中止を発表。本拠地トロピカーナ・フィールドが使用できず、元々苦しかった資金繰りは今後さらに不透明になる可能性がある。ただ、その中で主力のディアスをリーズナブルな契約で向こう3年間確保することに成功。チーム力自体は整っており、資金繰りが苦しい中でもサプライズを起こす準備はできている。