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球界最高の投手は誰? スクーバルが選手間アンケートで選出

2025.3.15 19:36 Saturday

 米公式サイト「MLB.com」ではスプリング・トレーニング期間中に各球団の番記者が選手アンケートを実施している。シーズン開幕に向けて、その集計結果が順番に公開されており、日本時間3月15日のテーマは「球界最高の投手は誰?」。匿名を条件に100人以上の選手が回答し、昨季ア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたタリック・スクーバル(タイガース)が選ばれた。

 スクーバルは昨季、18勝、防御率2.39、228奪三振を記録してア・リーグの投手三冠を達成。サイ・ヤング賞投票にも満票で選出された。ア・リーグのある一塁手は「昨年の野球界最高の投手だったスクーバルを選ばないのは難しい。彼は素晴らしかった」と昨季の無双ぶりを選出理由に挙げている。

 さらにスクーバルが球界の並み居る名投手を退けて選ばれたのは、昨季のプレーオフでの活躍もあったようだ。スクーバルは昨季のプレーオフで3先発をこなし、タイガースをリーグ優勝決定シリーズ進出まであと1勝というところまで導いた。プレーオフでは19イニングで20三振を奪い、地区シリーズ第5戦でガーディアンズに痛恨の押し出し死球と満塁弾を許したときの5失点しか与えなかった。ア・リーグのある外野手は「彼はほぼ独力でシリーズを勝利に導いた。彼は3回登板し、3回とも自分の役割を果たした。後悔しているのは1球(レーン・トーマスへの満塁弾)だけで、他の投球はどれも問題なかった」と手放しで絶賛した。

 2位にはフィリーズのザック・ウィーラーが選ばれた。ウィーラーは2020年にフィリーズに加入してから球界のエースに成長。フィリーズ加入後の5シーズンで829.1イニングで防御率2.94を記録し、毎年のようにサイ・ヤング賞争いに絡む好投を見せている。さらにウィーラーを選んだあるア・リーグの先発投手は「ビッグゲームでも活躍できる」と、プレーオフ通算70.1イニングで防御率2.18と抜群のパフォーマンスを見せている大舞台の強さにも触れた。

 3位にはまだデビュー1年目ながらパイレーツのポール・スキーンズが選出。中にはスキーンズと実際に対戦経験がないにもかかわらず選出した選手もいたという。その後はクリス・セール(ブレーブス)、ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)といったサイ・ヤング賞経験のあるベテランが続いた。また、山本由伸と大谷翔平(共にドジャース)も得票している。

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