パイレーツがスキーンズを開幕投手に任命 開幕投手が続々決定中
2025.3.16 11:12 Sunday
日本時間3月16日、パイレーツは開幕投手にポール・スキーンズを任命した。22歳のスキーンズは、昨季わずか23先発の間に防御率1.96の好投を見せ、新人王とサイ・ヤング賞ファイナリストに選出される大センセーションを巻き起こした。そして、2年目となる今季は、開幕投手として迎えることになる。米公式サイト「MLB.com」のアレックス・スタンフ記者が伝えている。
22歳のスキーンズは昨季、いきなり2023年ドラフト全体1位の実力を証明。23先発で11勝、防御率1.96、133回で170三振を奪うなど、ルーキーとは思えない圧倒的なパフォーマンスを披露した。オフにはナ・リーグ新人王に輝き、さらに規定投球回に未達ながらナ・リーグのサイ・ヤング賞ファイナリストにも選ばれた。
優秀な若手投手が多いパイレーツにおいても、スキーンズを開幕投手に選ぶのは難しい選択ではなかった。デレク・シェルトン監督は「昨年の彼の活躍ぶりから、彼はそれに値すると思う。他にもできる選手が何人かいて、本当に良いローテーションになっていると思う。ミッチ(ケラー)は過去にそれをやって、本当にいい仕事をした。(だから)ポールがベストな選択だと思った」とコメント。
スキーンズは22歳302日で開幕投手を担うことになる。これは1900年以来では、パイレーツの球団史上最も若い。さらに今年のスキーンズより若い開幕投手は、2014年のマーリンズでホセ・フェルナンデス(当時21歳243日)が先発した時以来となる。スキーンズは「彼らと同じ会話に参加できるだけでも、かなりクールだ。ホセがやったように、マイアミでそれをやれる。準備は万端だ」と話し、敵地で行われるマーリンズ戦の開幕に向けて意気込んだ。マーリンズの開幕投手はサイ・ヤング賞右腕のサンディ・アルカンタラと発表されており、剛腕同士の投げ合いは要注目だ。
MLBでは各球団の開幕投手が続々と決定している。エースのゲリット・コールのトミー・ジョン手術が決まったヤンキースはカルロス・ロドン、メッツは救援から先発転向1年目のクレイ・ホームズ、マリナーズは若手エースのローガン・ギルバートが開幕投手を担うことが先日発表されたばかりだ。日本人投手では18日の日本開幕戦でドジャースの山本由伸、カブスの今永昇太が投げ合い、エンゼルスの菊池雄星もホワイトソックス戦に先発する。