【MLB東京シリーズ展望⑯】MLB史上初! 日本人2人が開幕投手で始まる2025年シーズン
2025.3.17 20:25 Monday
2000年、野茂英雄が日本人初の開幕投手を務め、これまでに計7人の日本人投手が開幕戦での登板を飾ってきたが、今季はエンゼルスの菊池雄星、ドジャースの山本由伸、そしてカブスの今永昇太が開幕投手に決定。そして、MLB史上初の日本人投手による開幕戦の投げ合いに、日本のファンはもちろん、世界が注目している。
あす3月18日に東京ドームで行われるMLB開幕戦「MLB東京シリーズ」で、カブスの今永昇太とドジャースの山本由伸が開幕投手としてマウンドに立つ。日本人投手同士が開幕戦で投げ合うのはMLB史上初。しかも、舞台は「東京」と、また新たな歴史の1ページが刻まれる。
スプリング・トレーニングで今永は3試合に登板し、11イニングで1勝0敗、13奪三振と順調な仕上がりを見せている。
同じく山本も4試合で13イニングを投げ、1勝0敗、14奪三振でオープン戦を終えた。
ともにメジャー2年目の2人。昨季の今永のドジャース対戦成績は2試合の登板で1勝0敗、防御率2.45、7奪三振で、対大谷翔平は5打数無安打1三振と抑えていた。
山本はカブス戦で2試合に登板し、1勝0敗、防御率0.00、16奪三振で奪三振率は16.00。鈴木誠也との対戦も4打数無安打3三振と圧倒した。
そのなかでも、9月10日(日本時間11日)の対戦では、2人の投げ合いが実現。山本は右肩負傷から約3ヶ月ぶりの復帰登板となったドジャースのホームで4回1失点(自責点0)無四球8奪三振。今永は7回を投げて3失点も無四球4奪三振で13勝目を挙げた。
そして迎える2025年シーズン。公式会見で今永は「非常に光栄な気持ちと同時に、これだけ注目されているということは、過去のMLBに挑戦されてきた先輩方の功績のおかげで僕と鈴木選手がその上に立てていると思う」と日本人の先輩たちへの敬意を示すと、山本も「MLB東京シリーズの特別な試合で日本人同士が先発する。本当に特別な試合になると思うので、とにかく自分の持っている力以上のものを出せるように頑張りたい」と抱負を語った。
2000年にメジャー7年目、タイガースで野茂英雄が日本人で初めて開幕投手を務めて以降も日本人投手が開幕戦のマウンドに上がったが、日本人同士が投げ合うのは初。しかも、他チームの開幕戦に先駆けて行われるオープニングゲームだ。 「東京」で刻まれる新たな歴史の1ページ。あなたもその歴史の証人になる。