オリオールズが先発補強 ベテラン右腕・ギブソンと1年契約
2025.3.22 11:45 Saturday
日本時間3月22日、オリオールズはカージナルスからFAとなっていた37歳のベテラン右腕、カイル・ギブソンと1年契約を結んだことを発表した。ギブソンは2023年にオリオールズで自己最多の15勝を挙げる活躍を見せており、2年ぶりの古巣復帰となる。なお、契約条件について、球団からの公式発表は行われていないが、年俸は525万ドル、先発登板数などに応じて最大152万5000ドルの出来高が設けられていることも明らかになっている。
ギブソンはメジャー12年間で8度の2ケタ勝利を含む通算112勝を挙げているベテラン右腕。過去7年間で規定投球回を6度クリアしているイニングイーターでもあり、昨季はカージナルスで30試合に先発して169回2/3を投げ、8勝8敗、防御率4.24、151奪三振をマークした。ブランドン・ハイド監督は「彼は2年前、我々のチームで素晴らしい活躍をしてくれた。クラブハウスでも存在感を発揮してくれたし、何よりも中4日でローテーションを守り、多くの試合で我々に勝つチャンスを与えてくれた。戻ってきてくれて嬉しいよ」と復帰を歓迎。ギブソンはスプリング・トレーニングに参加していないため、先発ローテーションに加わるまでに少し時間がかかるとみられるが、今季もイニングイーターとしての働きが期待される。
オリオールズはグレイソン・ロドリゲスが右ひじの炎症で離脱しており、ザック・エフリン、チャーリー・モートン、ディーン・クレーマー、菅野智之に次ぐ先発5番手が不在の状況。その最後の1枠をケイド・ポビッチとアルバート・スアレスが争っているが、ギブソンの調整が完了すれば、ギブソンがローテーションに加わることになるだろう。「絶対的エース」の不在が指摘されるオリオールズ投手陣だが、41歳のモートン、37歳のギブソン、そして35歳の菅野というベテランの力でシーズンを戦い抜くつもりのようだ。