ブルージェイズが正捕手カークと契約延長 5年5800万ドル
2025.3.23 12:23 Sunday
日本時間3月23日、ブルージェイズが正捕手アレハンドロ・カークと5年契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。米公式サイト「MLB.com」によると、5年間の総額は5800万ドル。このなかにサインボーナスが含まれる一方、オプションは付属していないという。ここ2年間、打撃面では伸び悩みが続いているカークだが、守備面では安定した働きを見せており、ブルージェイズは攻守トータルで一定以上の貢献を見込めると判断して契約延長に踏み切ったのだろう。
現在26歳のカークはメキシコ出身の捕手。メジャー3年目の2022年に打率.285、14本塁打、63打点、出塁率.372、OPS.787の好成績を残し、オールスター・ゲーム初選出を果たしただけでなく、シルバースラッガー賞にも輝いたが、2023年はOPS.692、昨季もOPS.678と打撃面では伸び悩みが目立っている。しかし、昨季はフレーミング指標でメジャー上位7%、盗塁阻止の指標でも上位3%という好成績を残すなど、守備面での貢献度は抜群。ミートが上手く、三振が少ない打撃が再び向上すれば、今回の5年契約は大バーゲンになる可能性を秘めている。
カークは昨季終了時点でサービスタイム(メジャー登録日数)が4年を超え、2026年シーズン終了後にFAとなる予定だった。今季の年俸は460万ドルに決まっており、米メディア「FanSided」のロバート・マレー記者によると、今回の5年契約は2026年シーズンからスタートするようだ。よって、今回の契約延長はFAまでの残り1年(2026年シーズン)とFA後の4年間(2027~30年)をカバーするものということになる。なお、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、今回の契約に後払いは含まれていないという。