ヤンキースが左腕ヤーブローを獲得　ロングリリーフで起用か

2025.3.25 08:55 Tuesday

　日本時間３月25日、ヤンキースはブルージェイズを退団してＦＡとなっていた左腕ライアン・ヤーブローとメジャー契約を結んだことを発表した。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のホルヘ・カスティーヨ記者によると、ヤーブローには１年200万ドルの契約が保証され、それとは別に25万ドルの出来高が設けられているという。なお、ヤンキースはヤーブロー獲得に伴い、ロースターの枠を空けるために昨季新人王のルイス・ヒルを60日間の故障者リストに登録している。

　現在33歳のヤーブローはレイズなどで活躍してきた技巧派左腕。ここ２年間はシーズン途中での移籍を経験しており、2023年はロイヤルズとドジャース、昨季はドジャースとブルージェイズでプレーした。昨季はメジャー昇格後初めて先発登板が１度もなく、44試合にリリーフ登板して98回2/3を投げ、５勝２敗１セーブ、１ホールド、防御率3.19、65奪三振を記録。シーズン終了後にＦＡとなり、今年２月にブルージェイズとマイナー契約で再契約を結んでいたが、開幕ロースターから漏れる可能性が高まり、日本時間３月24日に退団していた。そこをヤンキースが獲得に動いた形となる。

　ヤンキースはゲリット・コール、ヒル、クラーク・シュミットなど、投手陣に故障者が続出。余剰戦力扱いされていたマーカス・ストローマンのほか、若手のウィル・ウォーレンとマイナー契約で加入したベテランのカルロス・カラスコが開幕ローテーションに加わることになった。ブルペンも故障者の発生で層が薄くなっており、ヤーブローはロングリリーフ要員として開幕ロースター入りすることが確実。場合によっては谷間の先発として起用されるケースも出てきそうだ。