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レッドソックスがブレグマンを三塁、デバースをDHで起用へ

2025.3.27 10:54 Thursday

 レッドソックスのアレックス・コーラ監督は、2025年シーズンの開幕が目前に迫るなか、新加入のアレックス・ブレグマンを正三塁手、主砲ラファエル・デバースをフルタイムのDHとして起用していく方針を明言した。コーラ監督は「スプリング・トレーニング期間中、我々は何度も話し合いをした。勝つためにブレグマンがサード、デバースがDHに入る。デバースも理解してくれている」と語り、全員が納得したうえでの決定であることを強調した。

 レッドソックスと長期契約を結び、「チームの顔」とも言える存在であるデバース。これまでもときどきDHに入ることはあったが、フルタイムのDHを務めるのは今季が初めてとなる。ブレグマンの加入が決まった当初は「サードは自分のポジション」とプライドを覗かせていたが、徐々に態度を軟化させ、最終的にはフルタイムのDHという役割を受け入れた。デバースがメジャーデビューした2017年以降、三塁の守備指標はデバースがDRS-62、OAA-28、ブレグマンがDRS+21、OAA+26となっており、守備力の差は明白。コーラ監督はチームの勝利を優先し、デバースを不動の「2番・DH」として起用する方針を固めた。

 これにより大きな影響を受けるのがメジャー3年目のシーズンを迎える吉田正尚だ。今春のオープン戦ではDHとして出場していた吉田だが、故障者リストに入ることが決定。デバースがフルタイムのDHを務めるため、吉田は守れない状態では出場機会を得ることができない。オフに手術を受けた右肩の状態が万全に戻り、外野の守備に就くことができるようになるまでは、故障者リストに登録され、マイナーAAA級での調整を続けることになる。右肩が完治したあとは、外野のレギュラー争いに参戦する見込みだが、レッドソックスの外野陣は有望株ロマン・アンソニーも含めて層が厚く、出場機会確保に向けて、厳しい争いを強いられることになるだろう。


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