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Dバックスが右腕ファートと契約延長 最大7年9100万ドル

2025.3.29 11:29 Saturday

 日本時間3月29日、ダイヤモンドバックスは先発右腕ブランドン・ファートと延長契約を締結。昨季11勝・185奪三振をマークした成長著しい26歳を、5年4500万ドル(最大7年9100万ドル)の契約で囲い込んだ。米公式サイト「MLB.com」が報じている。

 26歳のファートは2020年ドラフト5巡目でダイヤモンドバックスに入団以来、マイナーで順調に成長。2023年にはメジャーデビューを飾り、19登板(18先発)で防御率5.72をマーク、ポストシーズンでも好投した。そして、昨季は成績を伸ばし、エース級のポテンシャルの持ち主であることを証明。32先発で防御率4.71と防御率こそ悪かったが、総合指標fWARでは3.1をマークした。これは防御率が約2点分良い今永昇太(カブス)の3.0とほぼ変わらない数値。三振を多く奪える一方で、与四球と被本塁打が少なく、投球内容が非常に際立っていた。

 将来のエース候補であるファートに対し、ダイヤモンドバックスは最大で7年の契約をオファー。これによりファートを最大で2032年シーズンまで、本来のFA権取得後の2年の間、チームに残すことが可能となる。ファートの契約は来季からスタートし、契約金が200万ドル、2026年は300万ドル、2027年は500万ドル、2028年は800万ドル、2029年は1100万ドル、2030年は1500万ドル、2031年は2100万ドル(100万ドルのバイアウト)の球団オプション、2032年は2500万ドルの相互オプション(100万ドルのバイアウト)が内訳となっている(米メディア「FanSided」のロバート・マレー記者より)。2030~32年までの期間は全球団に対するトレード拒否権も付く。

 ダイヤモンドバックスは若手選手との契約延長を推し進めている。先日は救援右腕ジャスティン・マルティネス、正遊撃手ヘラルド・ペルドモとも長期契約を締結。典型的なミドルマーケット球団であるダイヤモンドバックスにとって、FA権取得前の若手との長期契約は、限られた予算で強いチームを作る上で重要な手段だ。FAまでの最低年俸・年俸調停期間にその選手が得るであろう額を保証することで、FA期間を数年間にわたって格安で確保するチャンスが生まれる。

 打倒ドジャースを目指す上で欠かせない若手選手をダイヤモンドバックスは長期的構想に加えることができた。

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