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マーリンズのCY賞右腕アルカンタラは放出必至 早期放出も

2025.3.30 16:07 Sunday

 日本時間3月30日、マーリンズの球団運営部長であるピーター・ベンディックスがメディアに対応し、エースのサンディ・アルカンタラのトレードの可能性についてコメントした。同氏は「まだシーズンの3試合目だ」とコメントしながら、「我々は組織をより良くするためにはどんなことでも常に受け入れるつもりだ」と、早めのトレード放出の可能性も示唆した。米公式サイト「MLB.com」のクリスティーナ・デ・ニコラ記者が報じている。

 現在29歳のアルカンタラは、2022年のサイ・ヤング賞を受賞したマーリンズのエースだ。ただ、2023年シーズン末にトミー・ジョン手術を受け、昨季は全休。今季から戦列に復帰し、復帰戦となった開幕戦では5回途中まで2自責点7奪三振をマークし、球威も手術前と変わらない水準だった。

 エースが待望の復帰を果たしたとはいえ、今のマーリンズはポストシーズン進出には程遠いチームだ。今オフはエースのヘスス・ルザードと主砲のジェイク・バーガーを放出。アルカンタラの放出も秒読みと考えられている。アルカンタラは格安の契約を3年残しており、トレードに出せば大きな見返りを得られるだろう。

 ベンディックスは「まだ4月でもないのに、なぜ質問が来るのかは理解できる」としながらも、「しかし、トレードを検討する段階になるまでは、サンディが健康でノーマルな状態にあるのを見るのは本当に素晴らしいことだということ以外に、私がコメントすることはあまりない」と、トレード放出に関する詳細な言及はなかった。

 しかし、マーリンズは適切なオファーが来れば、アルカンタラをすぐにでも放出するだろう。2023年にポストシーズンに進出したばかりのチームで臨んだ昨季も、開幕で躓くや否や、首位打者のルイス・アライズを5月5日に放出。放出するのに足るオファーが来たとベンディックスが判断すれば、アルカンタラもデッドラインまでの時間に関わりなくトレードされるだろう。

 アライズ放出のように早期に放出が実現する可能性を問われ、ベンディックスは「私たちは、組織をより良くするためにはどんなことでも常に受け入れるつもりだ。このような動きは珍しいですよね? しかし、明らかに私たちはそれに対してオープンな姿勢だ」とコメント。2022年のサイ・ヤング賞投手の争奪戦はもう水面下で始まっていても不思議ではない。

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