ベテラン右腕シャーザーが右手親指の炎症で故障者リスト入り
2025.3.31 09:48 Monday
日本時間3月31日、ブルージェイズはマックス・シャーザーを15日間の故障者リストに登録し、イーストン・ルーカスをマイナーAAA級から昇格させたことを発表した。シャーザーは前日の試合で今季初登板したが、右広背筋付近の異変を訴えて3回3安打2失点で降板。今回の故障者リスト入りは「右手親指の炎症」が理由となっているが、シャーザーは右手親指の問題が右広背筋付近の異変に「100%関係していると思う」と話している。
現在40歳のシャーザーは通算216勝&3408奪三振という輝かしい実績を誇り、これまでに3度のサイ・ヤング賞を受賞している大ベテラン。将来のアメリカ野球殿堂入りを確実視されているが、まだ引退するつもりはなく、今季は1年契約で新天地ブルージェイズに加わった。
シャーザーは「フラストレーションを感じている。投げたいし、自分が投げられるということはわかっているんだ」とコメント。早期降板の原因となった右広背筋付近の異変について「今起きている問題は親指が原因だ。この問題に対処しないければならない。もう1度マウンドに立つ前に、親指を万全の状態に戻す必要がある」と語った。
シャーザーは右手親指の不調が握力低下につながり、それを補うために余計な力を入れることで、右広背筋付近の異変を生じさせたと考えているようだ。右手親指が万全になるまでにどれくらいの時間がかかるかは不透明だが、最短の15日間で復帰できる場合、ブルージェイズはジャリエル・ロドリゲスを先発に回す、もしくはシャーザーの代わりに昇格したルーカスを先発に起用するという形でローテの穴を埋める方針だ。一方、離脱が長期化する場合は、若手有望株のジェイク・ブロスを昇格させる可能性もあるとみられる。
米公式サイト「MLB.com」でブルージェイズを担当するキーガン・マシソン記者は「ブルージェイズはスポットスターターではなく、ローテの一角を担うことのできる先発投手が必要だ」と伝え、シャーザーの離脱が長期化する可能性があることを示唆した。