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ロッキーズのエース候補・ドランダーがメジャー昇格 7日にデビュー

2025.4.5 04:15 Saturday

 日本時間4月5日、ロッキーズは有望株右腕チェイス・ドランダーをメジャーに昇格させると、複数の米メディアが報じている。球界24位有望株のドランダーは、7日のアスレチックス戦でメジャー初先発を飾る予定だ。

 現在23歳のドランダーは強豪テネシー大で活躍し、2023年ドラフト全体9位でロッキーズに入団。昨季はA+級とAA級で合わせて23試合に登板し、防御率2.59、9回あたりの奪三振数12.89個と好成績を残した。今季もAAAで1登板し、4回1自責点5奪三振の好投を披露し、好調をアピールしていた。

 ドランダーの持ち味は、平均で90マイル後半を叩き出し、最速100マイルに達する剛速球。そこに決め球となり得る高速のチェンジアップとスライダー、そしてカーブを織り交ぜる。剛速球にハイレベルな複数の変化球を兼ね備え、打者天国と知られるロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドでも通用するポテンシャルと評価されている。MLB公式サイトのプロスペクトランキングでは球界24位、右腕としては5位、ロッキーズの球団1位の有望株と位置づけられている。

 今季ここまでのロッキーズは、5番手不在のローテが健闘を見せてきた。5番手と目されていた左腕オースティン・ゴンバーが開幕前に故障者リスト入りし、先発ローテに入っているのはカイル・フリーランド、ヘルマン・マルケス、アントニオ・センザテラ、ライアン・フェルトナーの4人のみ。ただ、下馬評の低かったロッキーズの先発ローテだが、6試合でMLBトップの防御率1.35をマークしていた。ここまでは日程的に5番手が不要だったが、フィリーズ、アスレチックスとの5連戦の5戦目に合わせ、ついに5番手を抜擢した。

 ロッキーズ以外の4球団が貯金生活を謳歌する強豪揃いのナ・リーグ西地区にあって、ロッキーズはここ数年蚊帳の外状態が続いている。しかし、昨季ゴールドグラブを獲得したブレントン・ドイル、エゼキエル・トバーら、若手野手は徐々に芽を出している。あとは、打者天国のクアーズ・フィールドに本拠を置く宿命とも言える、投手力不足の問題を解消することが再建脱出の大きなステップだ。エース候補と期待されるドランダーは、ロッキーズの救世主となれるだろうか。

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