ドジャースが今季初の敗北 山本は好投も実らず 大谷は痛恨盗塁死
2025.4.5 10:16 Saturday
【ドジャース2-3フィリーズ】@シチズンズ・バンク・パーク
日本時間4月5日、ドジャースの山本由伸と大谷翔平がナ・リーグ東地区の強豪・フィリーズとの3連戦初戦に出場。先発の山本は6回1失点の好投を見せたが、フィリーズ先発のヘスス・ルザードが7回無失点の投球でそれを上回り、フィリーズが3対2で勝利した。ドジャースは開幕からの連勝が8で止まり、今季初の敗北を喫した。大谷は4打数1安打だった。
ドジャースが山本由伸、フィリーズがヘスス・ルザードの両先発で始まったこの試合は激しい投手戦となる。初回、山本は2番トレイ・ターナーに二塁打を許し、一死2塁のピンチを迎えた。俊足の二塁走者ターナーが投球前に飛び出したのを見て、山本は三塁へ送球するが、これが悪送球となり、フィリーズが1点を先制する。
しかし、山本はこの後復調。キャリアワーストタイの3四球を与えながらも、要所を締め続け、終わってみれば6回1失点。ドジャースの先発投手が6回を投げ切ったのは今季初めてだった。山本は97球を投げ、6回1失点5三振3安打3四球の内容で降板した。
その山本を凌駕したのが、フィリーズ先発のルザードだった。ルザードは7回を投げ抜き、2安打2四球を与えたのみで、8三振を奪う快投。7回は二死から二塁打と四球で1・3塁のピンチを招いたが、6番キケ・ヘルナンデスをスライダーで三振に仕留め、ピンチを脱した。フィリーズは7回、山本の後を受けた2番手カービー・イェーツを攻め立て、8番ブライソン・ストットのタイムリーなどで2点を追加。ルザードから降板後も2番手マット・ストラーム、3番手ホセ・ルイーズ、4番手ジョーダン・ロマノと繋いでドジャース打線の反撃を封じ、フィリーズは3対0で勝利した。破竹の勢いを維持していたドジャースは、9回にトミー・エドマンが5号2ランを放つなど意地を見せた。しかし、ついに開幕からの連勝が8で止まった。
ドジャースの大谷翔平は「1番・DH」でスタメン出場。第1打席はレフトフライ、第2打席はセンターフライに討ち取られた。第2打席のセンターフライは打球速度が約177キロで、期待打率(xBA)が.960の良い当たりだったが、惜しくもヒットとはならず。第3打席はチェンジアップを振らされ空振り三振に仕留められたが、第4打席はライト前へ痛烈なヒットを放ってチャンスを拡大した。しかしその後、二死1・3塁の状況で二盗を試みたものの、強肩の捕手J・T・リアルミュートに阻まれて今季初の盗塁失敗を記録した。昨季7月から続いていた盗塁の連続成功は38で止まった。