ブルージェイズが主砲ゲレーロJr.と契約延長 14年5億ドル
2025.4.7 13:36 Monday
日本時間4月7日、ブルージェイズが主砲ブラディミール・ゲレーロJr.と14年5億ドルの契約延長を結ぶことで合意したことが明らかになった。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者など、複数のメディアが報じている。パッサン記者によると、今回の契約延長には後払いは含まれておらず、契約の現在価値はそのまま5億ドルということに。現在価値で5億ドルを求めていると言われていたゲレーロJr.の希望に球団側が応える形で契約延長が実現した。
現在26歳のゲレーロJr.は、殿堂入り外野手のブラディミール・ゲレーロを父に持ち、2021年に大谷翔平(当時エンゼルス)と本塁打王争いを繰り広げたことで日本でも有名になったスラッガー。本塁打王1度、オールスター・ゲーム選出4度、シルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞1度、オールスターMVP1度、ホームラン・ダービー優勝1度の実績を持ち、メジャー6年目の昨季は159試合に出場して打率.323、30本塁打、103打点、OPS.940の好成績をマークした。
今季終了後にFAとなる予定だったゲレーロJr.は「スプリング・トレーニング初日」を契約延長の交渉期限に設定し、ブルージェイズとの契約延長交渉が合意に至らなかったことを明かしていた。その時点ではゲレーロJr.の希望条件と球団側の提示条件にはかなりの開きがあったとみられるが、ブルージェイズは根気強く交渉を継続。最終的にはゲレーロJr.の希望に応え、後払いなしの14年5億ドルという巨額の契約をオファーして契約延長を実現させた。
これにより、ゲレーロJr.はブルージェイズ一筋のフランチャイズ・プレーヤーとしてキャリアを全うすることがほぼ確実に。ブルージェイズは中長期的な視野に立ってチーム編成を行うことが可能になり、今後の補強戦略にも大きな影響が出てくるはずだ。今季終了後のFA市場からは目玉が1人消えたことになり、カイル・タッカー(カブス)ら有力選手にも影響が出てくるほか、ゲレーロJr.を狙っていた他球団の補強戦略にも影響を与えるだろう。