English Español 韓国語

ゲレーロの契約延長が今季終了後のFA市場に与える影響は?

2025.4.8 14:53 Tuesday

 今季終了後のFA市場の目玉と言われていたブラディミール・ゲレーロJr.がブルージェイズと14年5億ドルの契約延長に合意したことが明らかになった。今季の活躍次第では総額6億ドルを超える契約を手にする可能性もあったが、「現在価値で5億ドル」というゲレーロJr.の希望に球団側が応える形で交渉がまとまった。目玉になるはずだったゲレーロJr.の契約延長が決まったことは今季終了後のFA市場にどのような影響を与えるのだろうか。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が自身の見解を示している。

 ゲレーロJr.に代わる目玉となるのがカイル・タッカー(カブス)だ。フェインサンド記者は「タッカーはゲレーロJr.より2歳年上だが、守備や走塁を考慮すると、ゲレーロJr.以上に完璧に近い選手だ。10年以上の長期契約で、年平均4000万ドル以上を得る可能性は十分にあるだろう」としている。

 タッカーに次ぐ野手については、現時点では不透明だ。アレックス・ブレグマン(レッドソックス)、コディ・ベリンジャー(ヤンキース)、ピート・アロンソ(メッツ)といった強打者たちがオプトアウトの権利を持っており、彼らがそれを行使するかどうかは今季の活躍次第だからだ。フェインサンド記者は「アロンソはゲレーロJr.の大型契約によって利益を受けるだろう。ゲレーロJr.が市場から消え、市場でトップの一塁手となるからだ」としている。

 また、フェインサンド記者はゲレーロJr.の大型契約によって利益を受ける選手として、アロンソ以外には「大物先発投手」を挙げている。ゲレーロJr.の獲得を狙っていた各球団はその資金をエース獲得に投入する可能性があるからだ。今季終了後にはディラン・シース(パドレス)、ザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)、フランバー・バルデス(アストロズ)、マイケル・キング(パドレス)といった好投手たちがFAになる。「プランB」としてゲレーロJr.に次ぐレベルの打者よりもエース獲得を狙う球団が出てきても不思議ではない。


spotvnow