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元メジャーリーガーのドテル、ブランコらが屋根崩落の犠牲に

2025.4.9 09:19 Wednesday

 日本時間4月9日、ドミニカ共和国のナイトクラブで発生した屋根崩落事故によって元メジャーリーガーのオクタビオ・ドテルとトニー・ブランコが犠牲になったことが明らかになった。ドミニカ共和国の新聞「リスティン・ディアリオ」によると、この事故によって58人の死亡が確認され、最大160人ほどが負傷しているという。また、犠牲者のなかにネルシー・クルーズさん(強打者ネルソン・クルーズの姉妹)が含まれていることも明らかになっている。

 今回の事故を受け、MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「MLB機構はオクタビオ・ドテル、トニー・ブランコ、ネルシー・クルーズ、そしてサントドミンゴで発生した悲劇の犠牲者全員の死を深く悲しんでいます。被害に遭われた方々のご家族やご友人、そして私たちの仲間であるネルソン・クルーズと彼の家族に心からお悔やみ申し上げます。野球とドミニカ共和国のつながりは深く、私たちは現在の球界におけるドミニカ共和国出身の選手たちやファンのみなさまのことを考えています」との声明を発表した。

 51歳で亡くなったドテルはメジャー15年間で通算758試合に登板した剛腕リリーバー。メジャー13球団でプレーし、これはドテルの引退時点ではメジャー記録だった(その後エドウィン・ジャクソンが14球団で記録を更新)。全盛期にはアストロズのセットアッパーとして活躍し、カージナルス時代の2011年にはワールドシリーズ制覇も経験している。

 43歳で亡くなったブランコは2005年にナショナルズでメジャーデビューして56試合に出場。当時は内外野を守るユーティリティ・プレーヤーだった。メジャー生活はこの1年だけで、翌2006年以降はマイナー暮らしが続き、2009年から8シーズンにわたって日本球界でプレー。日本球界では首位打者1度、本塁打王1度、打点王2度の実績を残し、ベストナインにも3度選ばれている。


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