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正捕手離脱のレッドソックス 36歳グランダルとマイナー契約

2025.4.11 10:50 Friday

 正捕手コナー・ウォンが左手小指の骨折で故障者リスト入りしてしまったレッドソックスが緊急補強に動いた。日本時間4月11日、米公式サイト「MLB.com」でレッドソックスを担当するイアン・ブラウン記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスは昨季終了後にパイレーツからFAとなったあと、契約が決まっていなかった36歳のベテラン捕手、ヤスマニ・グランダルとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったという。レッドソックスは現在、経験不足の捕手2人による戦いを強いられている。

 グランダルはオールスター・ゲーム選出2度の実績を持つベテラン捕手。かつてはフレーミングの名手として知られていた選手であり、ブリュワーズ時代の2019年に自己最多の28本塁打を放つなど、5度のシーズン20本塁打以上を含め、13年間のメジャー生活で通算194本塁打を放っている。ただし、近年は攻守とも衰えが目立ち始めており、パイレーツでプレーした昨季は72試合に出場して打率.228、9本塁打、27打点、OPS.704にとどまった。

 レッドソックスはウォンの離脱に伴い、新人捕手のカルロス・ナルバエス(26歳)が繰り上げで正捕手を務めている状況。今年1月に加入したブレイク・セイボル(27歳)が控え捕手としてメジャー昇格を果たしているが、セイボルもメジャーデビューした2023年こそジャイアンツで110試合に出場したものの、昨季は11試合しか出場しなかった。マイナーにはメジャー経験のあるセビー・ザバラ(31歳)もいるが、捕手陣の選手層には不安が残り、ウォン離脱の穴埋めとして経験豊富な捕手の確保が急務となっていた。

 そうしたチーム状況を考えると、経験豊富なグランダルはレッドソックスにフィットする存在と言えるだろう。ただし、スプリング・トレーニングに参加できないまま現在を迎えているため、メジャーに合流するまでには少し時間がかかるとみられている。


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