主砲引き留めのブルージェイズ ビシェットの契約延長も目指す
2025.4.11 11:27 Friday
ブルージェイズは主砲ブラディミール・ゲレーロJr.と14年5億ドルの超大型契約を締結。しかし、ロス・アトキンスGMはそれだけでは満足していないようだ。アトキンスGMは「間違いなく興味はある。2人一緒にプレーしてもらいたいというのが我々の考えだ。そのために全力を尽くすつもりだよ」と語り、主砲ゲレーロJr.に続き、正遊撃手ボー・ビシェットとの契約延長も目指す方針を明らかにした。
長期契約を望んでいるのはアトキンスGMだけではない。ビシェット自身も昨年の時点で「トロントでゲレーロJr.とずっと一緒にプレーし、このチームでワールドシリーズ制覇を成し遂げたい」と目標を語っていた。ビシェットによると、現時点で具体的な契約延長交渉は行われていないようだが、ゲレーロJr.との契約延長が完了したことで、ブルージェイズは今後、ビシェットとの契約延長交渉を進めていくことが予想される。
現在27歳のビシェットはオールスター・ゲーム選出2度の実績を持ち、2021年から2年連続でリーグ最多安打を記録。リーグを代表する強打の遊撃手として活躍してきたが、メジャー6年目の昨季は故障の影響もあり、81試合で打率.225、4本塁打、31打点、5盗塁、OPS.599と自己最悪の成績に終わった。昨夏にはトレード放出も噂されたが、アトキンスGMは「我々にとって意味のない動き」と一蹴。それ以降も「ビシェットはトレードしない」というスタンスを貫いている。
FA市場で大物選手の獲得に苦戦しているブルージェイズだけに、生え抜きのスター選手は長期にわたって確保したいという思惑があるのだろう。今季終了後にFAとなる予定のビシェットだが、FA市場に出ることなく、ブルージェイズとの長期契約がまとまる可能性は十分にありそうだ。