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新たなドクターK誕生 ナショナルズのマッケンジー・ゴアがまた13K

2025.4.20 10:29 Sunday

【ナショナルズ12-11ロッキーズ】@クアーズ・フィールド

 日本時間4月20日、ナショナルズの“ドクターK”マッケンジー・ゴアが今季2度目の13三振を奪う快投を見せ、ナショナルズを勝利に導いた。ゴアは6回2失点13奪三振でロッキーズ打線を圧倒。打線もロッキーズ先発のチェイス・ドーランダーを打ち崩し、7回までに12得点を奪った。ナショナルズブルペンはゴア降板後の7回に8失点を許すなど崩れたが、辛うじてリードを守り、ナショナルズは12対11で逃げ切った。

 ナショナルズのゴアがまたしても圧巻の奪三振ショーを見せた。決め球カーブで14個の空振りを量産し、今日奪った計28個の空振りは今季のMLBで最多。さらにクアーズ・フィールドでアウェイ側の投手が13三振以上奪うのは、2021年のジェイコブ・デグロム以来、史上6人目の快挙だった。打球が飛びやすく、ボールの変化も鈍る打者天国のクアーズ・フィールドでのパフォーマンスとは思えないほど、ゴアの投球は圧巻だった。

 ゴアは開幕戦のフィリーズ戦でも13三振を奪っており、既に今季は5先発(29イニング)で45奪三振。これは9回あたりの奪三振数13.97個ともあわせ、今季のMLBでトップの数字だ。高校時代から超有望株として評判だったゴアは、4年目の今季ついに本格開花に至っている。高校時代は88.1回を投げて防御率0.08、174奪三振の成績を残し、2017年ドラフト全体3位でパドレスに入団。そして、2022年にフアン・ソトの対価の目玉としてナショナルズに加入した。ナショナルズ加入後は徐々に成績を伸ばし、昨季は初の規定投球回をクリア。そして今季はついにエースへと脱皮している。

 再建脱出を期すナショナルズにとっては、今日は終盤までは理想的な展開だった。ゴアと共にソトの対価として加入したジェームズ・ウッドも3安打4打点の活躍を見せ、2023年ドラフト全体2位のディラン・クルーズはマルチ本塁打を放った。投打のスター候補が躍動し、大勝を収めるはずだったが、ブルペンがまさかの9失点。最後は守護神のカイル・フィネガンが火消しに登場し、辛くも1点差で逃げ切ることとなった。


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