ウィリアムズとクラセ 不調の大物クローザーの配置転換は?
2025.4.27 07:16 Sunday
MLBを代表する2人のクローザーが苦しんでいる。ヤンキースのデビン・ウィリアムズは26日のブルージェイズ戦で一死も取れずに3点を失ってセーブに失敗すると、今季の防御率は11.25に膨れ上がった。昨季は防御率0.61で47セーブを挙げたガーディアンズのエマニュエル・クラセも、今季は防御率7.15と低迷している。ヤンキースのアーロン・ブーン監督、ガーディアンズのスティーブン・ボート監督は、この2人をクローザーから外すかどうかの判断に悩まされている。
日本時間27日のレッドソックス対ガーディアンズ戦、5対4でガーディアンズが勝利したこの試合の最後を締めくくったのは、エマニュエル・クラセではなかった。本来はセットアッパーのケイド・スミスが今季3セーブ目を挙げ、クラセは8回に登板した。ボート監督は試合後の会見で「調子を戻すために、少しプレッシャーがかかりづらい(低いレバレッジ)の状況で起用する」旨をクラセ本人に伝えたという。ただ、あくまでクラセはクローザーとしており、クラセの調子が戻り次第、9回に戻す意向のようだ。
一方、ヤンキースのブーン監督は状況をまだ静観するようだ。前日のウィリアムズの失敗を受けて会見に臨んだブーン監督は、クローザー職にとどめるかはまだ未定だと明かした。「この件については、まだ話し合いを続ける。デビンにはまだ会っていない。チームとデビンにとって最善のことをしようと努力する」と米公式サイト「MLB.com」に語っている。ブーン監督はウィリアムズをクローザーにとどめる理由を問われると、ウィリアムズが長年リーグで圧倒的なクローザーだったからと答えた。