ジャイアンツが9回裏にサヨナラ勝ち 名遊撃手の引退を祝福
2025.4.27 09:03 Sunday
【レンジャーズ2-3xジャイアンツ】@オラクル・パーク
日本時間4月27日、ジャイアンツは昨季引退した名遊撃手ブランドン・クロフォードの引退セレモニーを行い、その後行われたレンジャーズ戦ではクロフォードを祝福するサヨナラ勝利を挙げた。ジャイアンツは先発のロビー・レイが7回2失点と好投。レンジャーズも先発のタイラー・マーリー以下、ジャイアンツ打線を2点に抑えた。同点の9回裏、代打のパトリック・ベイリーがサヨナラ打を放ち、3対2でジャイアンツはサヨナラ勝ち。MLBで2番目の早さで今季18勝目をマークした。
かつての恩師で今はレンジャーズ監督のブルース・ボウチー、そして今はジャイアンツの編成トップを務める盟友バスター・ポージーらが見守る中、クロフォードは引退後初めてサンフランシスコのファンの前に姿を現した。地元出身のクロフォードは2008年ドラフトでジャイアンツに入団してから、13年間在籍。4度のゴールドグラブ、シルバースラッガー、3度のオールスター選出、そして2012年と2014年の2度の世界一など、数多くのマイルストーンを達成した。
クロフォードは「このキャリアで多くの素晴らしい瞬間を経験できたのは幸運でしたが、何よりも大きな意味があったのは、このチームとこの街を長年にわたり、毎日毎日代表してプレーできたことです。フィールドから離れることはあっても、私は永遠にジャイアンツの一員です」と改めてジャイアンツへの愛着を語った。今後、盟友のポージーが率いるジャイアンツの球団組織に加わる可能性を本人は否定していないが、あと1年は家族と過ごす時間を増やしたいという。
感動的な引退セレモニーの後に行われた試合では、クロフォードの後継者と期待されるウィリー・アダメスが活躍した。クロフォードの退団以降、遊撃手の不在に悩まされてきたジャイアンツは7年の大型契約でアダメスを獲得。アダメスは、今季の防御率ランキングMLBトップのレンジャーズ先発タイラー・マーリーから、5回に貴重な同点タイムリー。ジャイアンツは今季のマーリーから2点以上奪った初のチームとなった。
2対2の同点で迎えた9回裏、ジャイアンツは先頭のエリオット・ラモスの安打から一死2・3塁のチャンスを迎えた。打席には今季打率.171と不振の正捕手パトリック・ベイリーが代打で送られ、ベイリーは見事にライトへサヨナラヒット。ジャイアンツは今季8試合しかホームゲームを行っていないにもかかわらず、既にサヨナラ勝利は4回。激戦のナ・リーグ西地区の中では最速で、MLBではメッツに次ぐ2番目の早さで今季18勝目に到達した。