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ドジャース先発陣にさらなる故障者 グラスナウ離脱の可能性

2025.4.28 11:30 Monday

 日本時間4月28日、ドジャースはパイレーツに9対2で勝利したが、先発のタイラー・グラスナウが右肩の違和感を訴えてわずか1イニングで降板するというアクシデントに見舞われた。デーブ・ロバーツ監督はグラスナウの故障者リスト入りについて「確かにその可能性はある」とコメント。「マウンド上で能力を発揮できる状態に戻す必要がある。その状態に戻るまで、故障者リスト入りというのは間違いなく選択肢の1つになるだろう」とグラスナウの故障者リスト入りを示唆した。

 今季のドジャースは山本由伸、佐々木朗希、ブレイク・スネル、グラスナウ、ダスティン・メイの5投手で開幕ローテーションを形成。3~4月は最大でも6連戦と試合スケジュールが緩かったため、山本と佐々木の中6日での登板を維持しながら戦うことができた。ただし、離脱中のスネルの穴は完全に埋まっているとは言えず、マイナーからスポットスターターを昇格させたり、ブルペンゲームを駆使したりしながら、なんとかやりくりしている状態。5月以降は3~4月ほどの緩やかな試合スケジュールではないため、グラスナウまで離脱することになれば、確実に先発投手不足に陥ることになる。

 ドジャースにとっての朗報は、背中の張りで開幕から故障者リスト入りしているトニー・ゴンソリンの復帰が近づいていること。すでにマイナーでのリハビリ登板は完了しており、日本時間4月30日、もしくは同5月1日のマーリンズ戦での今季初先発が予定されている。しかし、左肩の炎症で離脱しているスネルの回復が当初の想定よりも遅れており、60日間の故障者リストに入っているクレイトン・カーショウも5月下旬まで復帰できない。大谷翔平も投手としての復帰の見込みは立っておらず、先発ローテーションを回していくことすら容易ではない状況だ。

 現時点で健康を維持しているローテーション投手は山本、佐々木、メイの3人だけ。今後、連戦が増えていくなかで山本と佐々木の中6日を維持するのであれば、山本、佐々木、メイのほかに少なくとも3人の先発投手が必要だ(連戦が続くときはブルペンゲームを挟むことを想定)。ゴンソリンが復帰するとしても、残りの2枠はランドン・ナック、ジャスティン・ロブレスキー、ボビー・ミラーといった不安定な若手投手たちに任せざるを得ない。場合によっては、マイナーで主に先発を務めていたベン・カスパリアスを先発に回すことも検討しなければならないかもしれない。


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