タイガースが前田健太のDFAを発表 今季7登板で防御率7.88
2025.5.2 10:08 Friday
日本時間5月2日、タイガースは前田健太のDFAを発表した。DFAとは「Designate for Assignment」の略であり、選手をメジャー出場の前提となるロースターの40人枠から除外する措置のことを指す。タイガースは今後7日以外に前田をトレードするか、解雇を前提としたウエーバーに登録することになるが、トレードやウエーバーで前田を欲しがるチームはないとみられ、ウエーバーを通過してFAになる可能性が高い。その場合、今季の残り年俸はタイガースが負担することになる。
現在37歳の前田はドジャースと8年契約を結んでメジャー移籍。1年目から16勝を挙げ、ツインズへ移籍した2020年には60試合制の短縮シーズンながらサイ・ヤング賞投票2位に入る活躍を見せた。2023年シーズン限りで8年契約が満了し、2年2400万ドルの契約でタイガースへ移籍。豊富な経験を評価され、若手のメンターとしての役割も期待されたが、昨季は29試合(うち17先発)で防御率6.09、今季も7試合で防御率7.88と結果を残せなかった。
今季はスプリング・トレーニングで開幕ローテーション争いに加わっていたが、タイガースは若手のケーシー・マイズとジャクソン・ジョーブを先発で起用することを優先し、前田をブルペンに回すことを選択。開幕からの5登板のうち4試合で失点するなど、なかなか波に乗ることができず、直近2登板こそ無失点に抑えていたものの、リーグ最高勝率を誇るチームにおいて、不要な戦力と判断された。
なお、前田のDFAによってロースターの枠を空けたタイガースは、米公式サイト「MLB.com」で球団27位のプロスペクトとして評価されている24歳の右腕タイラー・オーウェンスをメジャーに昇格させた。オーウェンスは今季マイナーAAA級で12試合に登板し、防御率4.50を記録。日本時間5月2日から始まるエンゼルス4連戦のどこかでメジャーデビューすることになりそうだ。